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教育現場で無視されている発音記号IPA取得と正しい音読のすすめ

金沢市プライベートレッスンの英会話エスティーム|教育現場で無視されている発音記号IPA習得と正しい音読のすすめ

最近音読の重要性が英語学習において強調されています。確かに音読は大切です。ただし、大切な条件があります。間違った発音のままでも構わないのでしょうか。それは百害あって一利なしです。スポーツに例えると、デタラメなフォームのままピッチング練習するようなものです。結果はどうなるでしょうか。結果は伴わず、それどころか故障のリスクさえありますね。英語学習にも同じことが言えます。そもそも学校の先生は音読の重要性を語る前に、その前提として発音指導をまずはきちんとするべきです。現実はそうなっていません。だから英語教育は間違い続けるのです。

IPA(International Phonetic Alphabet)って聞いたことありますか。実は学校の教科書や辞書で単語の横に書かれているのがIPA(国際発音記号)です。しかし、その読み方を学んだことはあるでしょうか。受験生でも一般成人の方でもほぼ皆無に近いのが現実です。無視される理由は(1)時間がかかること(2)先生が教え方に自信がないこと(3)電子辞書で音声が確認できるから などが主な理由です。英会話エスティームでは開業当初からレベルに関わらず、発音記号をまずは徹底的に指導してきました。その前提を無視して音読の効用を語るのは、非常にナンセンスと言わざるをえません。

delicate=デリケートではない!

例えば delicate という単語をきちんと発音できますか。「デリケート」と発音するようでしたら音読はしないほうがよいです。百害あって一利なしです。間違った癖は一度身についてしまうとなかなか修正できません。実際は cate の部分がkit のように発音されます。全く違いますね。発音記号には次のように表記されています。/ˈdelɪkɪt/ 確かに綴りだけを見れば、ケイトのように発音する誘惑に駆り立てられます。しかし実際は全く違います。デリケートとどれだけ発音してもネイティブには分かってもらえません。

私はクラシックギターを長年弾いていますが、最初の先生が悪かったせいでひどい右手のフォームを教え込まれました。その結果別の先生のところでは、「それを直すにはしばらく曲は弾けません」と言われました。それほど一度ついた癖は修正できないものです。私の場合は右手首を事故で骨折し、そのリハビリの過程で全く一から右手のフォームを修正することになりました。その結果理想的な弾き方ができるようになったわけです。

一度ついた悪い癖を直すためにはプロの先生の指導が必要です。

英語はヨーロッパ言語の雑種言語

そもそもなぜ発音記号を学ぶ必要があるのでしょうか。それは英語が他のヨーロッパ言語からの雑種言語であるからです。ドイツ語、イタリア語、フランス語、ラテン語、スペイン語など。ドイツ語を学習された方なら分かると思いますが、発音記号など必要ありません。なぜなら綴りと発音が基本的に一致するからです。英語の場合はカタカナの延長のように簡単に読める単語もあれば、発音記号なしで読めないものもあります。例えばフランス語由来の言葉は大変です。entrepreneur /ˈɑːntrəprəˈnəːr/ rapprochement /ˌræproʊʃˈmɑːn/
rapprochementは大変ですね。-ment の部分が メント にならないからです。

子供に英語を教える手法としてフォニックスが日本でも用いられていますが、雑種言語という英語の性格上限界があります。発音記号を読めればどんな例外的発音にも対応できるし、言語の由来に関係なく正しい発音を誰でもできるようになるわけです。

IPA(国際発音記号)を教えられない先生には絶対習うな!

どれだけネイティブの口真似で発音練習しても、自分で発音記号を見て同じ音を再生できなければ、あなたの発音は絶対に修正できません。日本の英会話スクールで働く大部分のネイティブ英語講師は英語教授法を学んだことがありません。つまり発音記号の読み方さえ知らないのです。そのようなレベルの教師にどれだけ習っても時間とお金の無駄です。このことは他スクールで英語学習に失敗し、私のところに学びに来た生徒さんの成功例から断言できます。イギリスの語学学校でIPAを教えられない教師がいることはまずありません。なぜなら彼らは英語教授法を学ぶからです。