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英語らしい表現のコツ!無生物主語構文を日本語と比較してわかりやすく解説

英語らしい表現のコツ!無生物主語構文を日本語と比較してわかりやすく解説

英語の長文を読んでいると、「あれ?なんで“モノ”がこんなことしてるの?」と思うような文に出くわすことはありませんか?

たとえば、こんな文です。
This book gives us a deep insight into culture.
この本は私たちに文化についての深い洞察を与えてくれる。

「本が与える?そんな能動的なことを“本”がするの?」と不思議に感じるかもしれません。でも、実はこれこそが英語らしい発想なのです。

英語を何年も学んできたのに、
「言いたいことが英語でうまく言えない」
「いつも似たような言い回しになってしまう」
そんな悩みを抱える社会人の方は少なくありません。

英会話エスティームでは、こうした“ワンパターンの日本語的発想”にとらわれた英語を根本から見直す指導をしています。その中でも特に鍵となるのが、**無生物主語構文(Inanimate Subject Construction)**の理解と使いこなしです。

無生物主語構文ってなに?

「無生物主語構文」とは、人や動物以外(=無生物)が主語になり、文の中で何らかの“働き”をする文型のことです。たとえば:

The weather prevented us from going out.
→ 天気が悪くて私たちは出かけられなかった。

この場合、“weather(天気)”が主語となって「prevent(妨げる)」という動作をしているように表現されています。

日本語との大きな違い

英語は「主語を省略できない言語」、日本語は「主語がなくても通じる言語」です。

日本語では「主語は空気を読んで察する」のが普通ですが、英語では主語が誰(何)であるかを常に明確にする必要があります。

そのため、英語では“道”や“法律”、“笑顔”のような「モノ」たちが、まるで自分の意志で動いているかのように、主語として文に登場するのです。

例文で感覚をつかもう!

以下に、無生物主語構文の典型的な例文と、日本語訳(直訳・自然訳)を並べてみました。

英文               直訳風        自然な日本語訳
This book gives us insight. この本は洞察を与える。 この本を読むと深い理解が得られる。
The road leads to the station. 道が駅に通じている。   この道を行けば駅に着く。
Her smile gave me courage. 彼女の笑顔が勇気をくれた。 彼女の笑顔に勇気づけられた。
His advice helped me.     彼の助言が助けた。   彼の助言にすごく助けられた。
The data shows a trend.   データが傾向を示している。 データを見ると傾向がわかる。
The weather prevented us from going out. 天気が妨げた。 天気が悪くて出かけられなかった。
The sign warns drivers.        標識が警告する。   標識に注意が書かれている。
The new policy encourages innovation. 新しい政策が促す。 政策によって革新が進みやすくなる。
The machine saves time.      機械が時間を節約する。 この機械で時間と手間が省ける。

これらの文に共通しているのは、「主語がモノ」であること、そして「動詞が人に向けた“影響”を表している」ことです。

無生物主語構文のメリット

無生物主語構文をマスターすると、英語らしい論理的でスマートな表現ができるようになります。

たとえば…

Your behavior reflects your values.
→ 君の行動には君の価値観が表れている。

The results justify our efforts.
→ 結果を見ると、私たちの努力が報われたと言える。

どちらも、「人が主語」の文に書き換えることも可能ですが、無生物主語を使うことで客観的で洗練された印象になります。

英語長文・リスニングでも超重要!

無生物主語構文を読解でスムーズに理解できるようになると、TOEICや英検、大学受験などの英語長文でも「主語が何をしているのか」を見失わなくなります。

特に、
The delay caused serious problems.

The evidence points to his guilt.

のような表現は、「誰が何をしたのか」を捉える訓練に最適です。

なぜ社会人にも必要なのか?

ビジネス英語では、抽象的な表現や客観的な表現が頻繁に求められます。
たとえば:
This change enables smoother communication across departments.
(この変更により部門間のやりとりがスムーズになった)

The data suggests a different conclusion.
(データは別の結論を示唆している)

こうした表現を身につけるには、単語や文法の知識だけでなく、英語的な主語の感覚=無生物主語の発想が必要不可欠です。

英会話エスティームでは、文法や構文を「受験対策のため」だけではなく、英語を“本物の思考ツール”として使いこなすための技術として教えています。

英会話ごっこを卒業し、本物の英語力へ

「とりあえず通じればOK」「知っているフレーズを並べればなんとかなる」——
そうした“英会話ごっこ”から抜け出し、論理的に、自分の考えや意見を英語で構築できる力こそが、これからの時代に必要な英語力です。

その第一歩が、「無生物主語構文」の感覚を身につけること。
受験にも、ビジネスにも、そして人生のさまざまな場面で、きっと役に立つはずです。

英会話エスティームで、英語の発想を変える

英会話エスティームでは、以下のような方に向けて、完全個別対応の英語レッスンを行っています:

英語を学んできたのに話せるようにならない社会人の方

フレーズ暗記に頼らない本質的な表現力をつけたい方

英検・TOEICのスコアアップだけでなく“使える英語”を求める方

英語の構造と発想を理解すれば、英語力が確実に変わります。ワンパターンな英語から抜け出したい方、ぜひ一度ご相談ください。これはただ英語を話せるだけのネイティブ講師では絶対に教えられない分野です。