countable-uncountable-apple-logic 「Appleは数えられない?」高校英語の難所、可算・不可算名詞を攻略する「捉え方」のコツ

「Appleは数えられない?」高校英語の難所、可算・不可算名詞を攻略する「捉え方」のコツ

「Apple」が数えられない名詞になる時

こんにちは、金沢市の大徳・寺中エリアにある英会話エスティーム英語コンサルタント清水恭宏です。

英語を習い始めたばかりの頃、「リンゴ(apple)は数えられる名詞(可算名詞)」と教わりますよね。1個なら an apple、2個なら two apples。

しかし、実際の会話やメニューでこんな一文を見かけることがあります。
"Is there any apple in the salad?"

「あれ? apples じゃないの?」と違和感を覚えた方は、鋭いです!実はこれ、間違いではなく、英語の非常に論理的な「捉え方」が隠れているのです。

1. 「個体」から「物質」への変化:グラインダーの法則

英語では、その物体が**「どのような状態か」**によって、数えられるかどうかが決まります。

可算名詞(個体): リンゴが丸ごと一個あり、手で持てる「一つのモノ」である時。

不可算名詞(成分・物質): リンゴを細かく刻んだり、すりおろしたりしてサラダに混ぜた時。

言語学ではこれを 「グラインダー(粉砕機)の法則」 と呼ぶことがあります。
想像してみてください。丸ごとのリンゴをフードプロセッサーにかけると、出てくるのは「個々のリンゴ」ではなく、ドロドロとした「リンゴという物質」ですよね。

この状態になると、英語では「1個、2個」という境界線がなくなるため、**不可算名詞(単数形)**として扱われるのです。

2. 「数」ではなく「存在」を聞いている

先ほどのサラダの例文をもう一度見てみましょう。

"Are there any apples in the salad?" と言うと…
「サラダの中に(丸ごとの)リンゴがいくつか入っていますか?」という、少し不自然なニュアンスになります。

"Is there any apple in the salad?" と言うと…
「そのサラダに『リンゴという要素(味や食感)』は含まれていますか?」という自然な問いかけになります。

3. 他の食べ物でも同じことが起きる!

単語 可算名詞(個体・動物) 不可算名詞(材料・食肉)
chicken There are two chickens. (鶏が2羽いる) I like chicken. (鶏肉が好き)
onion I bought an onion. (玉ねぎを1玉買った) Too much onion. (玉ねぎの味が強すぎる)
cake I baked two cakes. (ホールケーキを2個焼いた) Would you like some cake?
(切り分けたケーキ食べる?)

4. 高校英語で差がつく!意味が変わる名詞5選

食べ物以外でも、「個体・具体」か「概念・抽象」かによって使い分けが必要な重要単語をご紹介します。

1. Experience
可算(an experience / -s):「具体的な体験・思い出」

I had many exciting experiences in Canada.(具体的な出来事が複数あった)

不可算(experience):「(積み重ねた)経験値・熟練」

This job requires much experience.(目に見えないスキルの蓄積)

2. Room
可算(a room / -s):「部屋・室」

Our house has five rooms.(壁で区切られた空間)

不可算(room):「余地・スペース」

Is there any room for one more person?(空いている空間や可能性)

3. Paper
可算(a paper / -s):「新聞・論文・書類」

I read a paper this morning.(特定の目的を持つ印刷物)

不可算(paper):「紙という素材」

I need some paper to write on.(書くための「モノ」としての紙)

4. Noise
可算(a noise / -s):「(個別の)物音」

I heard a strange noise outside.(「カタン」など特定の音)

不可算(noise):「騒音」

There is too much noise in this city.(不快な音の塊)

5. Time
可算(a time / -s):「〜回・〜倍・時代」

I have been to Paris three times.(回数として数えられる)

不可算(time):「時間そのもの」

I don't have much time.(概念としての時間)

5. 理解度チェック:正誤問題(True or False)

以下の英文が、文脈として正しいかどうか考えてみましょう。(答えは記事の最後に!)

1. I bought a chicken at the supermarket for tonight's dinner.
2. There is no room for a piano in my apartment.
3. Moving to a new city was a great experience for me.
4. Could you give me a paper? I want to take some notes.
5. How many times do we have before the train leaves?

クイズの答えと解説
1. × (False):夕食の材料として買うなら、形のない「肉」なので chicken(無冠詞)が自然です。a chicken だと「生きた鶏を一羽」買ったことになります。
2. ○ (True):ピアノを置くための「スペース(余地)」という意味なので、不可算名詞の room で正解です。
3. ○ (True):引っ越しという「一つの具体的な出来事」を指しているので、a ... experience と数えることができます。
4. × (False):メモを取るための「紙(素材)」が欲しい場合は some paper または a piece of paper と言います。a paper は「新聞」や「論文」という意味になります。
5. × (False):電車の出発までの「時間(概念)」を聞いているので、How much time が正解です。How many times は「何回?」という回数を聞く言葉です。

おわりに

いかがでしたか?単語を「可算・不可算」というラベルで暗記するのではなく、「境界線がある具体的なモノか、形のないモヤっとしたものか」というイメージで捉えるのがコツです。

英語が無味乾燥な暗記科目だと思っている方、もしくは不勉強な英語を話せない先生の「暗記しなさい!」という説明に納得できない方、是非英会話エスティームの私にご相談下さい。英語の本質・内在的論理に迫ったレッスンを提供します。


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著者プロフィール

英語コンサルタント|英会話講師
清水 恭宏
しみず やすひろ
Profile
はじめまして。英会話エスティーム英語コンサルタントの清水恭宏です。1999年より「一人一人に完全に合わせたオーダーメードレッスン」を提供してきました。現在は金沢市内教室での対面レッスンに加えて、ドイツ・ベルギー・シンガポールでインターナショナルスクールへ通う児童、そして帰国子女、ビジネスマン、医師、受験生、主婦の方まで幅広い層を指導しております。世界最高峰の英語資格であるケンブリッジ英検C2Proficiencyを取得しておりますので、CEFRA1からC1レベルの方まで幅広く指導できます。中学生で英検一級も輩出しており、指導力には絶対の自信を持っております。指導はIPA国際発音記号の徹底で「通じる英語」の基礎を築くことから開始します。初めて英会話レッスンを受講する方、他スクールで学んで成果を上げられなかった方是非私にご相談下さい。

▼ 学歴 ▼
立命館大学産業社会学部卒業。

▼ 海外経験 ▼
イギリス(2年)語学留学でケンブリッジ英検C2Proficiency取得。
Basingstoke市の知的障害者施設で1年働き、実践的コミュニケーション能力を身につけました。
ニュージーランド クライストチャーチ市の Achievement Institute of English の日本エージャントをつとめました。一番大好きな国で五回行きました。その他、スイス・ベルギー、オーストリア、香港、シンガポールを訪れたことあります。

▼ 英語指導・ビジネス経験 ▼
文科省英語教育開発指定校であった、金沢市南小立野小学校で非常勤講師を五年勤めました。中部英語教育学会で「日本人にあった発音指導」という題で発表しました。現在の日本インバウンド事業の草分け的存在である The Real Japan プロジェクトに翻訳者として参画しました。現在は英会話エスティームに専念しております。石川県社会人英語スピーチコンテスト県知事賞受賞歴あり。

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▼ 趣味・好きなもの ▼
クラシックギターは20年以上弾いており、去年念願のコンサートデビューを果たすことができました。クラシック、ボサノバ、J-POP、ジャズなど幅広い音楽を演奏します。料理は好きですが、基本がなってないので全て創作です。ですが、味には自信があります(笑)
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生徒さんへメッセージ
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「英語が変わる、未来が変わる」が私の教育コンセプトです。受験生にとっては進学への未来が拡がり、ビジネスマンの方にとっては仕事の機会が拡大し、地元の方にとってはインバウンド観光事業での可能性が拡がります。英語を通じて受講生をポジティブな未来に導くお手伝いをしたいと心から願っております。そのため全身全霊でサポートしますので是非私にご相談下さい。