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英語を「暗記科目」に貶める薄っぺらな指導を断罪する。不定詞の真実。

英語を「暗記科目」に貶める薄っぺらな指導を断罪する。不定詞の真実。

はじめまして。石川県金沢市で英会話エスティームを主宰しております清水恭宏と申します。

私はこれまで20年以上にわたり英語教育に携わり、自身も英語の深淵を探求し続けてきました。その過程で、英国ケンブリッジ大学が認定する英語検定の最高峰、CPE(C2 Proficiency)を取得しました。これはネイティブスピーカーと同等、あるいはそれ以上の高度な運用能力と論理的思考を証明する資格です。

しかし、その視点から今の日本の英語教育を眺めると、愕然とせざるを得ません。

「want to は『〜したい』、want A to は『Aに〜してほしい』と覚えなさい」

毎日、教室や学校でこの無責任な言葉が繰り返されています。本来、言語とは強固な論理構造の上に成り立つ知的な営みです。それなのに、巷に溢れているのは、その場しのぎの「和訳の当てはめ」という、実に底の浅い指導ばかり。

英語をあたかも「歴史の年号」か何かのように扱い、言語に内在する構造の面白さを無視して、ただひたすらにフレーズを脳に詰め込ませる。これでは、何年学んでも「英語の核」に触れることなど不可能です。

特にその「被害」を大きく受けているのが不定詞です。

なぜ、一つの動詞 want なのに、形が変わるたびに訳語をコロコロと変えなければならないのでしょうか? なぜ、その背後にある**「誰が、何を、望んでいるのか」**という一貫した論理構造を教えないのでしょうか。

安易な「お化粧」としての意訳を剥ぎ取り、英文が持つ剥き出しのロジックを見つめ直せば、不定詞の本質は驚くほどスッキリと見えてきます。

全ては「〜を望む」という一貫したロジック

学校英語の罪は、構造が同じなのに訳語をバラバラにして「別物」に見せかけることです。本来、want はどんな形であれ**「(未完了の何か)を望む」**という一つの意味で貫かれています。

I want an apple.

私は【リンゴ】を望む。

I want to eat an apple.

私は【(自分が)リンゴを食べる(こと)】を望む。

I want you to eat an apple.

私は【あなたがリンゴを食べる(こと)】を望む。

いかがでしょうか。対象が「物」から「動作」へ、さらに「他人の動作」へと広がっているだけで、構造は全く同じです。

特に 3. において、you と to eat の間には**「主語 + 述語」のような関係**が隠れています。これが、いわゆる「意味上の主語」の正体です。この論理を無視して「Aに〜してほしい」という定型句に逃げるから、英語を左から右へ、語順通りに理解する力が育たないのです。

使役動詞も「構造」で一網打尽にする

この「意味上の主語」という視点を持てば、受験生が苦労する「使役動詞」も、単なる論理のバリエーションに過ぎないことがわかります。

let = 「〜を許す(放置する)」

I let my brother use my car.

私は**【許した】、【弟が私の車を使うこと】**を。

make = 「〜を強制する(状況を作る)」

My mother made me study.

母は**【強制した】、【私が勉強すること】**を。

force = 「〜を(力で)押し付ける」

The rain forced us to stay home.

雨が**【強制した】、【私たちが家に留まること】**を。

「〜させる」という受け身の和訳に頼るのをやめましょう。主語が「誰が〜する」という状況を「許容」あるいは「強制」しているのだと捉える。これこそが、英語の設計図を正しく読み解くということです。

論理が導く「本物のリズム」

構造が論理的に理解できていれば、発音のリズムも必然的に決まります。

例えば want to が wanna ([wɑ́nə]) と弱化して聞こえるのは、want という「望む」という核から、その対象である「動作(不定詞)」へ、意識の矢印が間髪入れずに流れているからです。論理的に不可分だからこそ、音も繋がるのです。

IPA(国際音声記号)を軽視し、カタカナで「ウォント・トゥー」と区切って発音させているうちは、この「論理的な音の流れ」を体感することはできません。

結論:暗記から「構造の理解」へ

英語は暗記科目ではありません。
「なぜこの語順なのか」という論理に正面から向き合えば、覚えるべき「公式」などほとんど存在しないことに気づくはずです。

金沢の英会話エスティームでは、こうした「英語の理(ことわり)」を大切にした指導を行っています。薄っぺらな詰め込み教育に別れを告げ、言語の深淵にある合理性を楽しみませんか。それが、一生モノの英語力を手にする唯一の道なのです。


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