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「英語は読めるけど話せない」という嘘。あなたがしているのは「読解」ではなく「解読」だ。

1. はじめに:その「読める」は本当ですか?

多くの日本人学習者が口にする言葉があります。
「私はリーディングは得意なんですが、リスニングとスピーキングが苦手で……」
「読めば意味はわかるのに、聞き取れないし話せません」

厳しいようですが、まずはこの残酷な真実を受け入れてください。
「読めるけど話せない」という状態は、論理的にあり得ません。
もしあなたが話せない、聞き取れないのであれば、それは**「読めてもいない」**のです。

今回のブログでは、なぜ多くの日本人がこの勘違いに陥ってしまうのか、そしてリスニング・スピーキング力を封じ込めている「悪い癖」の正体を暴きます。

2. 英語を「漢文」のように扱っていませんか?

なぜ「読めるのに話せない」という錯覚が起きるのか。それは、日本の英語教育が長らく**「訳読」**に特化してきたからです。

皆さんが英文を読むとき、無意識に以下のような処理をしていませんか?

文末まで見てから返り読みする

SやVをパズルのように探し出す

綺麗な日本語に訳そうとする

これは「読む」という行為ではなく、**「解読(デコード)」**です。
レティキュラ(返り点)を打って理解する「漢文」の読み方と同じです。

3. 「解読」はリスニング・スピーキングでは1ミリも役に立たない

なぜ「解読」が諸悪の根源なのか。それは、コミュニケーションには「時間軸」が存在するからです。

リスニング: 音は流れて消えていく。戻って「解読」する時間はゼロ。

スピーキング: 自分の思考を左から右へ、瞬時に言葉に乗せなければならない。

「解読」の癖がついている脳は、情報を「静止画」として処理しようとします。しかし、実際の会話は「動画」です。
後ろから前に戻って理解する「漢文スタイル」を続けている限り、ネイティブのスピードに追いつくことは一生できません。

4. 証拠:あなたが「読めていない」と言える理由

正確な英文解釈能力がなければ、リスニングのスピードで以下の文を理解することは不可能です。以下にBBCニュースで実際に出てきたスクリプトをのせます。これをスラッシュの単位で左から右へ、一切巻き戻しせずに読解できますか?できないなら、それはリスニングの問題ではなくてリーディングの問題なのです。「読めば意味はわかるのに、聞き取れないし話せません」というのは全くの嘘であることが証明できますね。

"In a reversal of his position at the weekend, / Donald Trump now says / the US has held talks with / what he called the top reasonable person in Iran, / and claims that Tehran wants to make a deal, / allowing him to pull back for five days / from his threatened strikes on Iran's energy infrastructure."

【和訳】
週末の自身の立場を翻し、ドナルド・トランプ氏は現在、米国がイランで最も理性的だと彼が呼ぶ人物と会談したと述べており、テヘラン(イラン当局)は合意を望んでいると主張している。これにより、トランプ氏は脅しをかけていたイランのエネルギー・インフラへの攻撃を5日間猶予することが可能となった。

なぜこの文が「聞こえない」のか?
多くの学習者は、この文を後ろから訳そうとしてパニックになります。しかし、リスニングでは音は戻ってくれません。

ここで必要になるのが、「句」と「節」を瞬時に見抜く解釈力です。

前置詞句の処理: 文頭の "In a reversal of..." を見た瞬間に、「〜を翻して」という状況設定だと判断し、主節のS(Donald Trump)を待ち構える。

関係代名詞(what)の節: "what he called..." をひとつの「名詞の塊」として捉え、「彼が〜と呼ぶもの(人)」と即座に処理する。

分詞構文の機能: 文末の "allowing..." を見た瞬間、これが「結果(そしてその結果〜することになった)」を表す付け足しの情報であることを見抜く。

「解読」ではなく「構造把握」を
「左から右へ読む」というのは、決して適当に流し読みすることではありません。
「ここは関係代名詞の節だな」「ここは付帯状況の分詞構文だな」という文法的裏付けが頭の中でコンマ数秒で行われているからこそ、リスニングのスピードに脳が追いつくのです。

基礎(文法・解釈)をおろそかにして「慣れ」だけでリスニングを克服しようとするのは、土台のない家に屋根をかけようとするようなものです。

5. 解決策:今すぐ「解読」の癖を断ち切るトレーニング

「解読」という悪い癖を断ち切り、本物の英語脳を作るためには、以下の3つの矯正が必要です。

1 「返り読み」の絶対禁止
絶対に後ろから前に戻らない。スラッシュリーディングを徹底し、前から順に情報を処理する訓練をします。もし未知の単語が一つのセンテンスに二つ以上出てくるのであれば、それは読解の訓練になりません。自分の英語レベルにあった教材を使いましょう。

2句と節の理解
これなくして読解もリスニングもできるようにはなりません。これは基本的意味のまとまりです。まずは文法の基礎にもどること。

3 音読とシャドーイングの融合
文字で見て「解読」できるスピードではなく、口が回るスピード、耳が追いつくスピードで理解する訓練を繰り返します。リスニングができるようになるには、まず1分間で最低150語以上のスピードで読めるようになりましょう。何とか読めるテキストでなく、簡単に読める教材を使うこと。現在準一級をお持ちの方であれば、二級レベルの文章を使うこと。

6. まとめ:悪い癖を捨てた先に、本当の自由がある

「英語は読める」というプライドは、一度捨ててください。
あなたが今まで積み上げてきた「解読スキル」は、試験の点数を取るには役立ったかもしれませんが、生きた英語を操る上では大きな障害(壁)になっています。

英語を、英語の語順通りに、情報の流れるままに受け入れる。
この「漢文スタイル」からの脱却こそが、あなたが「聞ける・話せる」ようになるための、最初で最大の関門です。

その悪い癖、エスティームで一緒に断ち切りませんか?


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