「不完全自動詞」という矛盾の呪縛。ロングマン英和辞典が絶版になった本当の理由。

進歩を拒む「政治家」と同じ構造。日本の英語教育が数十年前から劇的に変わらないのはなぜか。それは、政治の世界と同じように、既存のルールを変えることで損をする人々が、その「既得権益」を死守しているからではないでしょうか。
私たちは「人間は間違えるものだ」と知っています。間違いを認め、より優れた理論を取り入れることで学問や社会は進歩します。しかし、英語教育の現場では、いまだに学習者を混乱させるだけの「意味不明な用語」が幅を利かせています。
私たちは「人間は間違えるものだ」と知っています。間違いを認め、より優れた理論を取り入れることで学問や社会は進歩します。しかし、英語教育の現場では、いまだに学習者を混乱させるだけの「意味不明な用語」が幅を利かせています。
不完全自動詞」という呪縛
その象徴が**「不完全自動詞」**という用語です。「自動詞(自分だけで完結する)」と言いながら「不完全(補語が必要)」という、論理的に破綻した名称を後生大事に守り続けています。本来、SVCの文型における動詞は、主語と補語をイコールで結ぶ**「連結動詞(Linking Verb)」**と呼ぶべきです。S + V(linking verb) + C → S = C このシンプルな数式のような論理さえあれば、生徒は迷うことなく構造を理解できます。しかし、文部科学省の検定教科書や多くの入試問題は、いまだに「自・他の二分法」という古びた物差しに固執しています。
「不完全自動詞」という用語の矛盾を暴く3つの事例
1. 意味の変質:make 「作る」か「なる」か例文: Your son will make a wonderful teacher.従来の解説: 「この make は第2文型の『不完全自動詞』であり、『〜になる』という意味である。」矛盾の証明: 学習者はまず「make =作る(他動詞)」と習います。その直後に、「不完全自動詞の make は『なる』だ」と教えられます。しかし、「自動詞」とは本来「他に影響を及ぼさない自己完結的な動き」のはずです。**連結動詞(Linking Verb)として教えれば、「Son = Teacher」**という関係を make が繋いでいる(リンクしている)だけであり、意味の本質は be 動詞の延長線上にあることが一瞬で理解できます。
2. 「自動詞」の定義崩壊:remain / stay例文: The door remained locked.従来の解説: 「remain は補語を必要とする『不完全自動詞』である。」矛盾の証明: 「自動詞」という言葉を聞いて、学習者が思い浮かべるのは run や sleep のような「それだけで文が終わる形」です。「自動詞なのに、後ろに語句(補語)がないと文が成立しない」という説明は、「独身なのに妻がいる」と言っているような矛盾を孕んでいます。**「連結動詞」**というカテゴリーであれば、「主語の状態を説明するために、補語と結びつくのがこの動詞の本来の職務である」とスッキリ説明がつきます。
3. 知覚の混同:smell / taste例文: This soup smells good.従来の解説: 「smell は『〜のにおいがする』という意味の『不完全自動詞』である。」矛盾の証明: 多くの学習者は smell を「(人が)においを嗅ぐ(他動詞)」として記憶します。それを「不完全自動詞」という小難しい箱に再分類させるのは二度手間です。S = Cの論理(Soup = Good な状態である)を smell という感覚の動詞が橋渡ししている、と教える方が圧倒的に合理的です。
「このように、少し考えれば『連結動詞』と呼ぶ方が合理的であることは明白です。それにもかかわらず、教育界が『不完全自動詞』という難解な看板を下ろさないのは、新しい概念を導入することで、これまでの指導法や試験の採点基準を修正したくないという、まさに『教育の既得権益』が働いている証拠ではないでしょうか。」
2. 「自動詞」の定義崩壊:remain / stay例文: The door remained locked.従来の解説: 「remain は補語を必要とする『不完全自動詞』である。」矛盾の証明: 「自動詞」という言葉を聞いて、学習者が思い浮かべるのは run や sleep のような「それだけで文が終わる形」です。「自動詞なのに、後ろに語句(補語)がないと文が成立しない」という説明は、「独身なのに妻がいる」と言っているような矛盾を孕んでいます。**「連結動詞」**というカテゴリーであれば、「主語の状態を説明するために、補語と結びつくのがこの動詞の本来の職務である」とスッキリ説明がつきます。
3. 知覚の混同:smell / taste例文: This soup smells good.従来の解説: 「smell は『〜のにおいがする』という意味の『不完全自動詞』である。」矛盾の証明: 多くの学習者は smell を「(人が)においを嗅ぐ(他動詞)」として記憶します。それを「不完全自動詞」という小難しい箱に再分類させるのは二度手間です。S = Cの論理(Soup = Good な状態である)を smell という感覚の動詞が橋渡ししている、と教える方が圧倒的に合理的です。
「このように、少し考えれば『連結動詞』と呼ぶ方が合理的であることは明白です。それにもかかわらず、教育界が『不完全自動詞』という難解な看板を下ろさないのは、新しい概念を導入することで、これまでの指導法や試験の採点基準を修正したくないという、まさに『教育の既得権益』が働いている証拠ではないでしょうか。」
抹殺された「理想の辞書」:ロングマン英和辞典の悲劇

かつて、この「連結動詞」という世界標準の概念を全面的に採用した画期的な辞書がありました。**『ロングマン英和辞典』**です。
しかし、この論理的で優れた辞書は、今や絶版となっています。なぜか。
それは、現場の教師が「自分が教わってきた用語(不完全自動詞)と違う」と敬遠し、入試市場が「伝統的な解説」に固執したからです。学習者の理解よりも、教える側の都合や、既存の教材資産を守ることが優先された結果、良書が市場から排除されてしまったのです。
私は今でも、中古市場でこの辞書を確保し、生徒には購入を「MUST」としています。これこそが、私の提唱する論理的指導と整合性を保つ唯一のツールだからです。
しかし、この論理的で優れた辞書は、今や絶版となっています。なぜか。
それは、現場の教師が「自分が教わってきた用語(不完全自動詞)と違う」と敬遠し、入試市場が「伝統的な解説」に固執したからです。学習者の理解よりも、教える側の都合や、既存の教材資産を守ることが優先された結果、良書が市場から排除されてしまったのです。
私は今でも、中古市場でこの辞書を確保し、生徒には購入を「MUST」としています。これこそが、私の提唱する論理的指導と整合性を保つ唯一のツールだからです。
4. 結び:ボトムアップからの変革を
IPA(国際音声記号)を無視し、非効率な文法用語を振り回す。この「闇」を打破するには、上からの改革を待っていても期待できません。
現場の指導者が「何が本当に学習者のためになるのか」を問い直し、たとえ「異端」と呼ばれても、論理的に正しい道具(連結動詞や適切な辞書)を使い続けること。その積み重ねこそが、日本の英語教育を劇的に変える唯一の道だと信じています。
現場の指導者が「何が本当に学習者のためになるのか」を問い直し、たとえ「異端」と呼ばれても、論理的に正しい道具(連結動詞や適切な辞書)を使い続けること。その積み重ねこそが、日本の英語教育を劇的に変える唯一の道だと信じています。
著者プロフィール
英語コンサルタント|英会話講師
清水 恭宏
しみず やすひろ
Profile
はじめまして。英会話エスティーム英語コンサルタントの清水恭宏です。1999年より「一人一人に完全に合わせたオーダーメードレッスン」を提供してきました。現在は金沢市内教室での対面レッスンに加えて、ドイツ・ベルギー・シンガポールでインターナショナルスクールへ通う児童、そして帰国子女、ビジネスマン、医師、受験生、主婦の方まで幅広い層を指導しております。世界最高峰の英語資格であるケンブリッジ英検C2Proficiencyを取得しておりますので、CEFRA1からC1レベルの方まで幅広く指導できます。中学生で英検一級も輩出しており、指導力には絶対の自信を持っております。指導はIPA国際発音記号の徹底で「通じる英語」の基礎を築くことから開始します。初めて英会話レッスンを受講する方、他スクールで学んで成果を上げられなかった方是非私にご相談下さい。
▼ 学歴 ▼
立命館大学産業社会学部卒業。
▼ 海外経験 ▼
イギリス(2年)語学留学でケンブリッジ英検C2Proficiency取得。
Basingstoke市の知的障害者施設で1年働き、実践的コミュニケーション能力を身につけました。
ニュージーランド クライストチャーチ市の Achievement Institute of English の日本エージャントをつとめました。一番大好きな国で五回行きました。その他、スイス・ベルギー、オーストリア、香港、シンガポールを訪れたことあります。
▼ 英語指導・ビジネス経験 ▼
文科省英語教育開発指定校であった、金沢市南小立野小学校で非常勤講師を五年勤めました。中部英語教育学会で「日本人にあった発音指導」という題で発表しました。現在の日本インバウンド事業の草分け的存在である The Real Japan プロジェクトに翻訳者として参画しました。現在は英会話エスティームに専念しております。石川県社会人英語スピーチコンテスト県知事賞受賞歴あり。
▼ 趣味・好きなもの ▼
クラシックギターは20年以上弾いており、去年念願のコンサートデビューを果たすことができました。クラシック、ボサノバ、J-POP、ジャズなど幅広い音楽を演奏します。料理は好きですが、基本がなってないので全て創作です。ですが、味には自信があります(笑)
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生徒さんへメッセージ
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「英語が変わる、未来が変わる」が私の教育コンセプトです。受験生にとっては進学への未来が拡がり、ビジネスマンの方にとっては仕事の機会が拡大し、地元の方にとってはインバウンド観光事業での可能性が拡がります。英語を通じて受講生をポジティブな未来に導くお手伝いをしたいと心から願っております。そのため全身全霊でサポートしますので是非私にご相談下さい。
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清水 恭宏
しみず やすひろ
Profile
はじめまして。英会話エスティーム英語コンサルタントの清水恭宏です。1999年より「一人一人に完全に合わせたオーダーメードレッスン」を提供してきました。現在は金沢市内教室での対面レッスンに加えて、ドイツ・ベルギー・シンガポールでインターナショナルスクールへ通う児童、そして帰国子女、ビジネスマン、医師、受験生、主婦の方まで幅広い層を指導しております。世界最高峰の英語資格であるケンブリッジ英検C2Proficiencyを取得しておりますので、CEFRA1からC1レベルの方まで幅広く指導できます。中学生で英検一級も輩出しており、指導力には絶対の自信を持っております。指導はIPA国際発音記号の徹底で「通じる英語」の基礎を築くことから開始します。初めて英会話レッスンを受講する方、他スクールで学んで成果を上げられなかった方是非私にご相談下さい。
▼ 学歴 ▼
立命館大学産業社会学部卒業。
▼ 海外経験 ▼
イギリス(2年)語学留学でケンブリッジ英検C2Proficiency取得。
Basingstoke市の知的障害者施設で1年働き、実践的コミュニケーション能力を身につけました。
ニュージーランド クライストチャーチ市の Achievement Institute of English の日本エージャントをつとめました。一番大好きな国で五回行きました。その他、スイス・ベルギー、オーストリア、香港、シンガポールを訪れたことあります。
▼ 英語指導・ビジネス経験 ▼
文科省英語教育開発指定校であった、金沢市南小立野小学校で非常勤講師を五年勤めました。中部英語教育学会で「日本人にあった発音指導」という題で発表しました。現在の日本インバウンド事業の草分け的存在である The Real Japan プロジェクトに翻訳者として参画しました。現在は英会話エスティームに専念しております。石川県社会人英語スピーチコンテスト県知事賞受賞歴あり。
▼ 趣味・好きなもの ▼
クラシックギターは20年以上弾いており、去年念願のコンサートデビューを果たすことができました。クラシック、ボサノバ、J-POP、ジャズなど幅広い音楽を演奏します。料理は好きですが、基本がなってないので全て創作です。ですが、味には自信があります(笑)
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「英語が変わる、未来が変わる」が私の教育コンセプトです。受験生にとっては進学への未来が拡がり、ビジネスマンの方にとっては仕事の機会が拡大し、地元の方にとってはインバウンド観光事業での可能性が拡がります。英語を通じて受講生をポジティブな未来に導くお手伝いをしたいと心から願っております。そのため全身全霊でサポートしますので是非私にご相談下さい。
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