「不完全自動詞」という矛盾の呪縛。ロングマン英和辞典が絶版になった本当の理由。

進歩を拒む「政治家」と同じ構造。日本の英語教育が数十年前から劇的に変わらないのはなぜか。それは、政治の世界と同じように、既存のルールを変えることで損をする人々が、その「既得権益」を死守しているからではないでしょうか。
私たちは「人間は間違えるものだ」と知っています。間違いを認め、より優れた理論を取り入れることで学問や社会は進歩します。しかし、英語教育の現場では、いまだに学習者を混乱させるだけの「意味不明な用語」が幅を利かせています。
その一つは「不完全自動詞」。これは英語学習、特に五文型の根幹に関わる部分です。是非、最後までお読み下さい。
私たちは「人間は間違えるものだ」と知っています。間違いを認め、より優れた理論を取り入れることで学問や社会は進歩します。しかし、英語教育の現場では、いまだに学習者を混乱させるだけの「意味不明な用語」が幅を利かせています。
その一つは「不完全自動詞」。これは英語学習、特に五文型の根幹に関わる部分です。是非、最後までお読み下さい。
1 不完全自動詞」という呪縛
その象徴が**「不完全自動詞」**という用語です。「自動詞(自分だけで完結する)」と言いながら「不完全(補語が必要)」という、論理的に破綻した名称が長年参考書で使われ続けています。
本来、SVCの文型における動詞は、主語と補語をイコールで結ぶ**「連結動詞(Linking Verb)」**と呼ぶべきです。S + V(linking verb) + C → S = C このシンプルな数式のような論理さえあれば、生徒は迷うことなく構造を理解できます。しかし、文部科学省の検定教科書や多くの入試問題は、いまだに「自・他の二分法」という古びた物差しに固執しています。
本来、SVCの文型における動詞は、主語と補語をイコールで結ぶ**「連結動詞(Linking Verb)」**と呼ぶべきです。S + V(linking verb) + C → S = C このシンプルな数式のような論理さえあれば、生徒は迷うことなく構造を理解できます。しかし、文部科学省の検定教科書や多くの入試問題は、いまだに「自・他の二分法」という古びた物差しに固執しています。
2 なぜ「不完全自動詞」は分かりにくいのか?
私たちが英語を習うとき、最初に「自動詞=自分で完結する動き(run, sleepなど)」と教わります。それなのに、「不完全自動詞」と言われた途端、**「自動詞なのに、後ろに言葉がないと意味が通じない」**という矛盾にぶつかります。
これを解決するのが、**「連結動詞(Linking Verb)」**という考え方です。
1. make は「作る」ではなく「=(イコール)」
例文: Your son will make a wonderful teacher.
(息子さんは素晴らしい先生になるでしょう。)
【これまでの教え方】
「この make は第2文型の不完全自動詞で、『~になる』と訳します」と言われても、学習者は「make = 作る(他動詞)」と叩き込まれているので、パニックになります。
【連結動詞で考えると?】
make を「主語と後ろの名詞をつなぐ接着剤(=)」だと考えます。
Son(息子) = Teacher(先生)
この「=」の関係を make が繋いでいるだけ。本質は be動詞 と同じです。「素材(息子)が、将来的に先生という形を成す」というニュアンスから「=」の役割を担っている、と教えれば一瞬で解決します。
2. 「独身なのに妻がいる」の矛盾を解消する(remain / stay)
例文: The door remained locked.
(ドアは鍵がかかったままだった。)
【これまでの教え方】
「remain は補語が必要な不完全自動詞です」という説明。しかし学習者にとって、自動詞とは「それだけで文が終わるもの」のはず。後ろに補語(locked)がないと成立しないのに「自動詞」と呼ぶのは、まるで**「独身(自動詞)なのに、奥さん(補語)がいる」**と言っているような矛盾です。
【連結動詞で考えると?】
「連結動詞」という名前なら、最初から**「主語の状態を説明するために、後ろの言葉とセットで働くのが仕事です」**という役割が明確になります。
The door = locked(の状態をキープ)
「自動詞なのに…」という言い訳が不要になり、主語の状態をリンクする職務が見えてきます。
3. 知覚の動詞も「橋渡し」と考える(smell / taste)
例文: This soup smells good.
(このスープはいいにおいがする。)
【これまでの教え方】
「smell(においを嗅ぐ)」という動作ではなく、「~のにおいがする」という状態を表す不完全自動詞です、という再分類。
【連結動詞で考えると?】
学習者が知っている「smell = におい」という知識をそのまま使えます。
Soup = Good(の状態を、鼻というセンサーで感じている)
「スープ = 良い状態」という関係を、smell という感覚の橋が繋いでいるだけ。S=Cの論理で教える方が、はるかに合理的で記憶に残ります。
結論:なぜ「連結動詞」と呼ばないのか?
「連結動詞」と呼ぶ方が明らかにシンプルで合理的なのに、日本の教育現場ではいまだに「不完全自動詞」という難解な言葉が使われ続けています。
これは、教え方や試験の基準を今さら変えたくないという、いわば**「教育界のルール変更への拒絶」が原因かもしれません。まさに、政治家の既得権益と同じです。 しかし、学ぶ側にとって大切なのは、用語の分類ではなく「英語の仕組みがいかにシンプルか」を理解すること**。
「=(イコール)」でつなぐ**「連結動詞」**という視点を持つだけで、英語の視界は一気に開けます。
これを解決するのが、**「連結動詞(Linking Verb)」**という考え方です。
1. make は「作る」ではなく「=(イコール)」
例文: Your son will make a wonderful teacher.
(息子さんは素晴らしい先生になるでしょう。)
【これまでの教え方】
「この make は第2文型の不完全自動詞で、『~になる』と訳します」と言われても、学習者は「make = 作る(他動詞)」と叩き込まれているので、パニックになります。
【連結動詞で考えると?】
make を「主語と後ろの名詞をつなぐ接着剤(=)」だと考えます。
Son(息子) = Teacher(先生)
この「=」の関係を make が繋いでいるだけ。本質は be動詞 と同じです。「素材(息子)が、将来的に先生という形を成す」というニュアンスから「=」の役割を担っている、と教えれば一瞬で解決します。
2. 「独身なのに妻がいる」の矛盾を解消する(remain / stay)
例文: The door remained locked.
(ドアは鍵がかかったままだった。)
【これまでの教え方】
「remain は補語が必要な不完全自動詞です」という説明。しかし学習者にとって、自動詞とは「それだけで文が終わるもの」のはず。後ろに補語(locked)がないと成立しないのに「自動詞」と呼ぶのは、まるで**「独身(自動詞)なのに、奥さん(補語)がいる」**と言っているような矛盾です。
【連結動詞で考えると?】
「連結動詞」という名前なら、最初から**「主語の状態を説明するために、後ろの言葉とセットで働くのが仕事です」**という役割が明確になります。
The door = locked(の状態をキープ)
「自動詞なのに…」という言い訳が不要になり、主語の状態をリンクする職務が見えてきます。
3. 知覚の動詞も「橋渡し」と考える(smell / taste)
例文: This soup smells good.
(このスープはいいにおいがする。)
【これまでの教え方】
「smell(においを嗅ぐ)」という動作ではなく、「~のにおいがする」という状態を表す不完全自動詞です、という再分類。
【連結動詞で考えると?】
学習者が知っている「smell = におい」という知識をそのまま使えます。
Soup = Good(の状態を、鼻というセンサーで感じている)
「スープ = 良い状態」という関係を、smell という感覚の橋が繋いでいるだけ。S=Cの論理で教える方が、はるかに合理的で記憶に残ります。
結論:なぜ「連結動詞」と呼ばないのか?
「連結動詞」と呼ぶ方が明らかにシンプルで合理的なのに、日本の教育現場ではいまだに「不完全自動詞」という難解な言葉が使われ続けています。
これは、教え方や試験の基準を今さら変えたくないという、いわば**「教育界のルール変更への拒絶」が原因かもしれません。まさに、政治家の既得権益と同じです。 しかし、学ぶ側にとって大切なのは、用語の分類ではなく「英語の仕組みがいかにシンプルか」を理解すること**。
「=(イコール)」でつなぐ**「連結動詞」**という視点を持つだけで、英語の視界は一気に開けます。
3 抹殺された「理想の辞書」:ロングマン英和辞典の悲劇

かつて、この「連結動詞」という世界標準の概念を全面的に採用した画期的な辞書がありました。**『ロングマン英和辞典』**です。
しかし、この論理的で優れた辞書は、今や絶版となっています。なぜか。
それは、現場の教師が「自分が教わってきた用語(不完全自動詞)と違う」と敬遠し、入試市場が「伝統的な解説」に固執したからです。学習者の理解よりも、教える側の都合や、既存の教材資産を守ることが優先された結果、良書が市場から排除されてしまったのです。
私は今でも、中古市場でこの辞書を確保し、生徒には購入を「MUST」としています。これこそが、私の提唱する論理的指導と整合性を保つ唯一のツールだからです。
しかし、この論理的で優れた辞書は、今や絶版となっています。なぜか。
それは、現場の教師が「自分が教わってきた用語(不完全自動詞)と違う」と敬遠し、入試市場が「伝統的な解説」に固執したからです。学習者の理解よりも、教える側の都合や、既存の教材資産を守ることが優先された結果、良書が市場から排除されてしまったのです。
私は今でも、中古市場でこの辞書を確保し、生徒には購入を「MUST」としています。これこそが、私の提唱する論理的指導と整合性を保つ唯一のツールだからです。
4. 結び:ボトムアップからの変革を
IPA(国際音声記号)を無視し、非効率な文法用語を振り回す。この「闇」を打破するには、上からの改革を待っていても期待できません。
現場の指導者が「何が本当に学習者のためになるのか」を問い直し、たとえ「異端」と呼ばれても、論理的に正しい道具(連結動詞や適切な辞書)を使い続けること。その積み重ねこそが、日本の英語教育を劇的に変える唯一の道だと信じています。
しかし、そんな勇気のある先生は残念ながら皆無に近いでしょう。その犠牲となるのは学習者です。この連結動詞という概念を定着させるだけで、あなたの文法への視界は大きく開けるでしょう。
現場の指導者が「何が本当に学習者のためになるのか」を問い直し、たとえ「異端」と呼ばれても、論理的に正しい道具(連結動詞や適切な辞書)を使い続けること。その積み重ねこそが、日本の英語教育を劇的に変える唯一の道だと信じています。
しかし、そんな勇気のある先生は残念ながら皆無に近いでしょう。その犠牲となるのは学習者です。この連結動詞という概念を定着させるだけで、あなたの文法への視界は大きく開けるでしょう。
著者プロフィール
英語コンサルタント|英会話講師
清水 恭宏
しみず やすひろ
Profile
はじめまして。英会話エスティーム英語コンサルタントの清水恭宏です。1999年より「一人一人に完全に合わせたオーダーメードレッスン」を提供してきました。現在は金沢市内教室での対面レッスンに加えて、ドイツ・ベルギー・シンガポールでインターナショナルスクールへ通う児童、そして帰国子女、ビジネスマン、医師、受験生、主婦の方まで幅広い層を指導しております。世界最高峰の英語資格であるケンブリッジ英検C2Proficiencyを取得しておりますので、CEFRA1からC1レベルの方まで幅広く指導できます。中学生で英検一級も輩出しており、指導力には絶対の自信を持っております。指導はIPA国際発音記号の徹底で「通じる英語」の基礎を築くことから開始します。初めて英会話レッスンを受講する方、他スクールで学んで成果を上げられなかった方是非私にご相談下さい。
▼ 学歴 ▼
立命館大学産業社会学部卒業。
▼ 海外経験 ▼
イギリス(2年)語学留学でケンブリッジ英検C2Proficiency取得。
Basingstoke市の知的障害者施設で1年働き、実践的コミュニケーション能力を身につけました。
ニュージーランド クライストチャーチ市の Achievement Institute of English の日本エージャントをつとめました。一番大好きな国で五回行きました。その他、スイス・ベルギー、オーストリア、香港、シンガポールを訪れたことあります。
▼ 英語指導・ビジネス経験 ▼
文科省英語教育開発指定校であった、金沢市南小立野小学校で非常勤講師を五年勤めました。中部英語教育学会で「日本人にあった発音指導」という題で発表しました。現在の日本インバウンド事業の草分け的存在である The Real Japan プロジェクトに翻訳者として参画しました。現在は英会話エスティームに専念しております。石川県社会人英語スピーチコンテスト県知事賞受賞歴あり。
▼ 趣味・好きなもの ▼
クラシックギターは20年以上弾いており、去年念願のコンサートデビューを果たすことができました。クラシック、ボサノバ、J-POP、ジャズなど幅広い音楽を演奏します。料理は好きですが、基本がなってないので全て創作です。ですが、味には自信があります(笑)
━━━━━━━━━━━
生徒さんへメッセージ
━━━━━━━━━━━
「英語が変わる、未来が変わる」が私の教育コンセプトです。受験生にとっては進学への未来が拡がり、ビジネスマンの方にとっては仕事の機会が拡大し、地元の方にとってはインバウンド観光事業での可能性が拡がります。英語を通じて受講生をポジティブな未来に導くお手伝いをしたいと心から願っております。そのため全身全霊でサポートしますので是非私にご相談下さい。
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▼ 学歴 ▼
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▼ 海外経験 ▼
イギリス(2年)語学留学でケンブリッジ英検C2Proficiency取得。
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ニュージーランド クライストチャーチ市の Achievement Institute of English の日本エージャントをつとめました。一番大好きな国で五回行きました。その他、スイス・ベルギー、オーストリア、香港、シンガポールを訪れたことあります。
▼ 英語指導・ビジネス経験 ▼
文科省英語教育開発指定校であった、金沢市南小立野小学校で非常勤講師を五年勤めました。中部英語教育学会で「日本人にあった発音指導」という題で発表しました。現在の日本インバウンド事業の草分け的存在である The Real Japan プロジェクトに翻訳者として参画しました。現在は英会話エスティームに専念しております。石川県社会人英語スピーチコンテスト県知事賞受賞歴あり。
▼ 趣味・好きなもの ▼
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