English Mastery Insights
英語習得への洞察・知見

be to構文の5つの意味は丸暗記不要!文型(SVC)で紐解く「英語OS」の視点

五文型の呪縛から抜け出そう!「be to V」の謎を解く『英語OS』の再編

はじめまして。金沢市英会話エスティーム英語コンサルタントの清水恭宏(世界最高峰ケンブリッジ英検C2 Proficiency取得)です。


こんにちは! 英語学習をしていると、必ずどこかで出会うのが be to V(be動詞 + to不定詞) という構文です。

定評のある参考書『新英語の構文150』のLESSON 20でも扱われる重要テーマですが、多くの受験生がここで挫折します。なぜなら、参考書を開くとこう書いてあるからです。


【be to V の5つの意味】

1. 予定 2. 義務・命令 3. 可能 4. 運命 5. 意図

……正直、これを見て「よし、丸暗記しよう!」と思えますか? 「なんでbe動詞とto不定詞がくっつくだけで、そんなにコロコロ意味が変わるんだ!」 と頭を抱えたくなりますよね。しかも、例文が “You are to follow the rules.” のような、いつ使うのか分からないお堅いものばかり。

今日は、そんな冷たい丸暗記英語をストップさせましょう。脳内に「論理的な英語OS」をインストールすれば、この5つの意味はすべて1本の美しい線でつながります。

海外ニュースや現代社会のリアルな息遣いを感じるオリジナル例文とともに、be to V の本質 へご案内します。

核心の英語OS:すべては「敷かれたレール(SVC)」である

なぜ be to V はそんな意味になるのか。その謎の正体は、文型のスライド変化にあります。

まずは、誰もが知っている SVOC(第5文型) の文から見てみましょう。


My homeroom teacher advised me to apply to Tokyo University.

(担任の先生は、私に東大を受験するよう勧めた)


第5文型の鉄則は、「O(目的語)と C(補語)の間に『主語 + 述語』の関係(me = 東大を受ける)が成り立つ」ということです。そして、to不定詞の to は「矢印(=これから向かう未来)」を意味します。

つまり、先生という「外部の力」が、私を「東大受験」という未来へ向かってグイグイ押している状態です。

では、この文から「先生(生々しい人間の意志)」を消し去り、受動態を経て、究極にシンプルにしてみましょう。動詞をただのイコールを表す be動詞 にスライドさせます。


I was to apply to Tokyo University.

(私は東大を受験することになっていた / 受験する運命だった)

【S: I】 = 【C: to apply to Tokyo University】 (SVC / 第2文型)


具体的な動詞を消して be動詞 にしたことで、「誰が言ったかは置いておいて、とにかく周囲の状況や空気、運命によって、私はそのレールの上に乗せられている」という、客観的で逃れられないニュアンスが生まれるのです。

この「個人の意志を超えた、客観的な状況のレール(S=C)」というコアイメージさえ掴めば、5つの用法はすべて自然に導き出せます。

現代を切り取るオリジナル例文と5つの用法




それでは、この「敷かれたレール」のイメージが、現代のリアルな英文の中でどう息づいているかを見ていきましょう。





①【予定】すでにカチッとお膳立てされた未来



The prices of hundreds of everyday items are set to rise significantly next month, due to an acute petrochemical shortage, triggered by the prolonged crisis in the Middle East.



(中東の危機長期化に端を発した深刻な石油化学製品の不足により、数百もの日用品の価格が来月大幅に値上げされる見通しだ)



ニュースやビジネスの世界で超頻出の be set to V です。価格(prices)というモノには意志がありません。しかし、中東情勢や資源不足という「世界規模の見えざる手」によって、来月確実に値上げという未来へ向かうレールが100%敷かれてしまっている。カチッと「セットされた」予定を表す、非常に洗練されたジャーナリスティックな英文です。






②【義務・社会の心得】逃れられないルール・常識



Cyclists in Japan are to be vigilant about complying with a series of new laws that have recently taken effect; for instance, riding drunk or being glued to a smartphone can be punished severely.



(日本の自転車運転者は、最近施行された一連の新法を遵守するために細心の注意を払うことになっている。例えば、酒気帯び運転やスマホへの釘付け(ながらスマホ)は厳罰に処される可能性がある)



法改正によって、社会全体に新しいルールという名のレールが敷かれました。ここでは個人的なアドバイス(should)を超えて、「自転車に乗る以上、そのルールを警戒して遵守するのは社会的な既定路線(義務)である」というトーンを are to be vigilant が見事に表現しています。日常表現の glued to(画面に貼り付く)との緩急のバランスも絶妙です。






③【可能・強い不可能性】社会的な構造が生む空気



Not a single Japanese journalist in the conventional media is to confront Prime Minister Takaichi about her alleged election manipulation by the proliferation of defaming candidates.



(既存メディアの日本のジャーナリストは誰一人として、他候補をおとしめる候補者の乱立による選挙介入疑惑について、高市総理大臣に立ち向かおうとはしない[立ち向かえる状況にない])



be to V が否定文(ここでは主語に Not が入る形)で使われると、単なる予定を超えて「(周囲の状況や目に見えない圧力のせいで)〜するはずがない、誰も〜しようとしない」という強い客観的予測(可能・不可能性)になります。誰かが直接口封じをしているわけではないけれど、業界の構造や空気感(SVCのレール)のせいで「誰も切り込めない状態」が作り出されているという、メディアの本質的な問題を浮き彫りにする重厚な英文です。






④【運命】抗えない時代の流れ、確定した未来



With the plummeting birthrate and the resulting shrinking workforce, Japan is never to attain the glory of the bubble economy era in the 1980s.



(出生率の急落と、それに伴う労働力の縮小により、日本は1980年代のバブル経済期の栄光を二度と取り戻せない運命にある)



参考書では過去形(was/were to V)で「〜する運命だった」と物語の回想のように教わることが多いですが、現在形 is never to V で使うと凄みが増します。少子高齢化という動かしがたい客観的データに基づき、「日本という国は、もうあの栄光を掴めないレールを走っている」という、冷徹なまでの予測・運命を予言のようにつむぎ出すことができます。






⑤【意図】本気でそのゴールを目指すなら



If you are to be admitted to Tokyo University, you must seriously work on your English, which is currently mediocre.



(もし本気で東大に合格するつもりなら、英語を猛勉強しなければならない。今の君の英語力は平凡すぎるからね)



If節の中で使われる are to V は、「本気で〜するつもりなら(高い目標や覚悟)」という強い意図を表します。「東大合格という高い目標(レール)に自分を乗せるつもりなら」という強い熱量があるからこそ、後半も must seriously work(猛勉強が不可欠だ)という強い言葉と完璧に調和します。現状を突きつける mediocre(平凡な、二流の)という辛口な単語が、文全体の緊迫感を高めています。




メッセージ:訳語のラベルではなく、レールの「形」を見よう

「予定」や「運命」といった日本語のラベルをいくら暗記しても、生きた英語は使えません。 大切なのは、どの英文にも共通している「自分の意志とは関係なく、ある未来(to V)へ向かうレールが敷かれている」という客観的な感覚(英語OS)です。

文型のつながり(SVOC ➔ SVC)が見えると、英文法は暗記科目から「ネイティブの心の覗き窓」へと変わります。ぜひ、この生きた感覚を皆さんのライティングやリーディングにも役立ててくださいね!


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著者プロフィール

英会話エスティーム英語コンサルタントの清水恭宏です。1999年より「一人一人に完全に合わせたオーダーメードレッスン」を提供してきました。現在は金沢市内教室での対面レッスンに加えて、ドイツ・ベルギー・シンガポールでインターナショナルスクールへ通う児童、そして帰国子女、ビジネスマン、医師、受験生、主婦の方まで幅広い層を指導しております。世界最高峰の英語資格であるケンブリッジ英検C2Proficiencyを取得しておりますので、CEFRA1からC1レベルの方まで幅広く指導できます。中学生で英検一級も輩出しており、指導力には絶対の自信を持っております。指導はIPA国際発音記号の徹底で「通じる英語」の基礎を築くことから開始します。初めて英会話レッスンを受講する方、他スクールで学んで成果を上げられなかった方是非私にご相談下さい。

▼ 学歴 ▼
立命館大学産業社会学部卒業。

▼ 海外経験 ▼
イギリス(2年)語学留学でケンブリッジ英検C2Proficiency取得。
Basingstoke市の知的障害者施設で1年働き、実践的コミュニケーション能力を身につけました。
ニュージーランド クライストチャーチ市の Achievement Institute of English の日本エージャントをつとめました。一番大好きな国で五回行きました。その他、スイス・ベルギー、オーストリア、香港、シンガポールを訪れたことあります。

▼ 英語指導・ビジネス経験 ▼
文科省英語教育開発指定校であった、金沢市南小立野小学校で非常勤講師を五年勤めました。中部英語教育学会で「日本人にあった発音指導」という題で発表しました。現在の日本インバウンド事業の草分け的存在である The Real Japan プロジェクトに翻訳者として参画しました。現在は英会話エスティームに専念しております。石川県社会人英語スピーチコンテスト県知事賞受賞歴あり。

▼ 趣味・好きなもの ▼
クラシックギターは20年以上弾いており、去年念願のコンサートデビューを果たすことができました。クラシック、ボサノバ、J-POP、ジャズなど幅広い音楽を演奏します。料理は好きですが、基本がなってないので全て創作です。ですが、味には自信があります(笑)
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生徒さんへメッセージ
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「英語が変わる、未来が変わる」が私の教育コンセプトです。受験生にとっては進学への未来が拡がり、ビジネスマンの方にとっては仕事の機会が拡大し、地元の方にとってはインバウンド観光事業での可能性が拡がります。英語を通じて受講生をポジティブな未来に導くお手伝いをしたいと心から願っております。そのため全身全霊でサポートしますので是非私にご相談下さい。


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