
150 Sentences, 150 Stories
【新英語の構文150】無機質な例文に命を吹き込む!私の構文自叙伝
でも……きっと「つまらない」と感じたのではないでしょうか。
確かに素晴らしい名著ですが、いかんせん例文が無機質なのです。そこで、この『構文150』の有用性を証明するために、収録されている構文だけを使って、私自身のリアルな人生のエピソード(自叙伝)を綴ってみました。
無機質だった構文に命が吹き込まれると、驚くほどスッと頭に入ってくるはずです。ぜひブログを読む感覚で、楽しくマスターしていきましょう!お楽しみに。
☕ Story 1:イギリスの洗礼と「当たり前」の壁
まずは、私がイギリスに滞在していた頃の懐かしい(squash、そして少し衝撃的だった)カルチャーショックのお話から。
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構文を使った自叙伝エピソード
ENGLISH
While I was helping my host mother with the washing-up, she suddenly looked at me, perplexed. I had taken it for granted that we should rinse dishes with fresh water, but that was not the English modus operandi. She expected me to take them straight out of the soapy sink.
JAPANESE
ホストマザーの皿洗いを手伝っていた時、彼女は突然、困惑した様子で私を見つめました。私は、お皿をきれいな水ですすぐのは当然のことだと思っていましたが、それはイギリス流のやり方(modus operandi)ではなかったのです。彼女は私に、泡だらけのシンクからそのままお皿を取り出すことを望んでいました。
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構文解説
take it for granted that 〜 「〜を当然のことと思う」「〜を当たり前だと思う」という、日常会話でもビジネスでも頻出の超重要表現です。it は形式目的語(仮の目的語)で、本当の目的語は that 以下の内容を指します。
📌 ここがポイント! 文化の違いに直面したとき、「〜が当たり前だと思ってた!」と言いたい状況で本当によく使います。
【さらに深掘り!】知って得する英語トリビア
日本人からすると衝撃的なこの習慣。実は、イギリスの歴史、気候、水質が絡み合った、彼らなりの合理的な理由があるんです。
貴重な「湯沸かし器(ボイラー)」の歴史:
かつてのイギリスの家庭では、お湯を大きなタンクに貯めて使っていました。一度にお湯を使い切ると次まで何時間も待つため、「泡を流すために貴重なお湯をダラダラ流すなんてとんでもない!」という、節水・節エネルギー精神が根強く残っています。
洗剤と布巾の文化:
イギリスの洗剤は泡切れが良く、成分も植物由来など体に優しいものが主流です。「清潔なティータオル(布巾)でピカピカに拭き上げるから、泡も汚れも一緒に消えてクリーンになる」という感覚なのです。
水質の違い(硬水):
イギリス(特に南部)の水はカルシウムを多く含む「硬水」です。水ですすいでそのまま乾かすと、白い斑点(水垢)がお皿に残ってしまいます。そのため、泡ごと布巾で一気に水分を拭き取ってしまった方が、ガラス製品などもピカピカに美しく仕上がります。
国が変われば「当たり前(granted)」も変わる。まさにこの構文を体現するようなエピソードですね。
🎓 Story 2:人生を変えたサークル選び
続いては、私の大学時代の選択と、それがどう現在につながっているかというお話です。
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構文を使った自叙伝エピソード
ENGLISH
When I started university, I was tempted to join the classical guitar club, but its distinctly geeky atmosphere put me off. I chose the English Speaking Society instead. Had I not made that choice, I would not be the English specialist running Esteem School of English today.
JAPANESE
大学に入学した時、クラシックギター部に入ろうかと心が動きましたが、その明らかにオタクっぽい雰囲気に気後れしてしまいました。代わりに私はESS(英語研究会)を選びました。もしあの選択をしていなかったら、私は今日、Esteem School of Englishを経営する英語のスペシャリストにはなっていなかったでしょう。
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構文解説
Had I not made that choice...(if の省略+倒置) これは If I had not made that choice...(もしあの時、あの選択をしていなかったら)という【仮定法過去完了】の if が省略された形です。英語では、仮定法の if を省略すると、主語と助動詞(ここでは Had)の順番がひっくり返る(倒置が起きる)というルールがあります。
📌 ここがポイント! If を使うよりも、少しフォーマルで引き締まった、ドラマチックな響きになります。「あの時こうでなかったら、今は違っていただろう」と、過去のターニングポイントを振り返る時にぴったりの洗練された表現です。
🌌 Story 3:宇宙のように広大な英語の世界
講師として20年以上が経った今でも、英語に対する私の探求は終わっていません。
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構文を使った自叙伝エピソード
ENGLISH
Although I have been teaching English for more than 20 years, my career is still a journey of continuous learning. The more I delve into English, the more I realize how little I know about the vast universe of the language.
JAPANESE
20年以上英語を教えていますが、私のキャリアは今もなお継続的な学びの旅です。英語を深く掘り下げれば掘り下げるほど、この言語の広大な宇宙について、自分がどれほど何も知らないかをますます実感させられます。
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構文解説
the +比較級~, the +比較級..... 「〜すればするほど、いっそう…になる」という、比例関係を表すお馴染みの構文です。例文では、The more I delve...(深く突き詰めれば突き詰めるほど)、the more I realize...(ますます気付かされる)という形で使われています。
📌 ここがポイント! 学べば学ぶほど自分の未熟さに気づくという、あらゆる学問の真理を表すときによく使われる美しい表現です。
😭 Story 4:大嫌いだった英語が「天職」になるまで
最後は、私の原点。中学時代、勉強も英語も大嫌いだった私が、ある家庭教師との出会いで人生を180度変えられたエピソードです。
😭
構文を使った自叙伝エピソード
ENGLISH
I hated studying in junior high school. After playing basketball after school, I was always too exhausted to study at home. My grades were so dismal that my mother asked my uncle to look for a private tutor. Reluctant though I was, she got me to study with him twice a week. I particularly loathed English. However, my tutor taught me the basics of English grammar so clearly that the seemingly separate rules became connected seamlessly. My English grades improved exponentially, rising from 50 to over 90 out of 100. In retrospect, it was the ultimate turning point in my life. I would not be an English teacher had I not met him then.
JAPANESE
中学時代、私は勉強が大嫌いでした。放課後にバスケットボールをした後は、いつも疲れすぎて家で勉強することができませんでした。私の成績はあまりにも悲惨だったので、母は叔父に家庭教師を探してくれるよう頼みました。気が進まなかった(Reluctant though I was)ものの、母は週に2回、彼と一緒に私を勉強させました。 特に英語は大嫌いでした。しかし、家庭教師の先生は英語文法の基礎をとても分かりやすく教えてくれたので、一見バラバラに見えたルールがシームレスにつながっていきました。私の英語の成績は飛躍的に伸び、100点満点中50点から90点以上にまで上がりました。振り返ってみれば、それが私の人生の究極の転換点でした。あの時彼に出会っていなければ、私は英語教師になっていなかったでしょう。
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構文解説
too exhausted to study(too ... to 〜) 「〜するには…すぎる」、つまり「あまりに…なので〜できない」という否定の意味を含む構文です。「疲れすぎて(exhausted)勉強できなかった」となります。
so dismal that ... / so clearly that ...(so ... that 〜) 「非常に…なので〜だ」という、原因と結果を表す超重要構文です。 1つ目は「成績があまりに悲惨だった(so dismal)ので、母が家庭教師を頼んだ」。 2つ目は「とても分かりやすく(so clearly)教えてくれたので、ルールがつながった」。
Story 5:人生を変えた「あの瞬間」を鮮烈に伝える、感情の英文法
📖 教材参照ナンバー:【構文123】It is + 名詞 + that 〜(強調構文) / 【構文127】否定語(+a)+疑問文の語順 / 【構文115】仮定法過去
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自叙伝エピソードで学ぶ「英語OS」の書き換え
ENGLISH
It was in August 1988 that I had my first part-time job as a juku English teacher. No sooner had I finished the job interview than I was offered 2,000 yen an hour, which elated me. What the interviewer told me then made a lasting impression on me: “If you were satisfied with this, you would not be a professional teacher. I want you to make at least 5,000 yen an hour.” His words drove me to work diligently for the sake of students.
JAPANESE
1988年8月、私は塾の英語講師として初めてのアルバイトを始めた。面接が終わるやいなや、時給2,000円という条件を提示され、私は大喜びした。その時、面接官が私に言った言葉は、私の心に深く刻まれた。「もしこれで満足しているなら、あなたはプロの教師にはなれない。少なくとも時給5,000円は稼めてほしい。」その言葉が、生徒たちのために懸命に働く原動力となった。
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英文法「3つの核心」ディープ解説
1. 運命の輪が回った瞬間をロックオンする【強調構文】
普通の文章なら “I had my first part-time job in August 1988...” となるところです。しかし、ここでは It is ~ that... の強調構文 が使われています。
この構文の正体は、いわば文章のスポットライト。「他のどの時期でもない、1988年の8月にこそ、私の原点があるのだ」という、筆者の強い意志と運命的な響きを冒頭から読者に突きつけます。物語のプロローグとして、これ以上ない強力な導入です。
2. 息をのむ臨場感を生む【否定語の倒置】
“No sooner ~ than...”(〜するやいなや…)という、受験でもおなじみの重要構文です。ここでは否定語(No sooner)が文頭に出ることで、〈had + 主語 + 過去分詞〉という「倒置(疑問文と同じ形)」が起きています。
なぜわざわざ倒置させるのか?それは「感情の決壊」を表現するためです。「面接が終わった」という事実と、「時給2,000円を提示された」という驚きが、一分の隙もなく同時に押し寄せてきた。そのスピード感と高揚感(elated me)が、この文学的で緊迫感のある構造によってリアルに再現されています。
3. 高い視座へと引き上げる【仮定法過去】
“If you were satisfied with this, you would not be a professional teacher.” 面接官が放った、人生を変える一言。ここで使われているのは仮定法過去です。現実には、筆者は時給2,000円のオファーに大喜び(satisfied)しています。それをあえて一歩引いた「仮定の話」に落とし込むことで、面接官はこう迫っているのです。
「(今君は喜んでいるけれど)もし万が一、本当にそのレベルで満足してしまう男なのだとしたら、君はプロの教師にはなれないよ」
この仮定法は、単なる妄想の話ではありません。「現状に甘んじるな、君のポテンシャルはそんなものではない」という、教育者としての厳しくも温かい、強烈な叱咤激励(鼓舞)がこの文構造の中に込められています。
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今日の「英語OS」セッション
「時給のため」から「生徒のため」へ、文脈が駆動する瞬間
この英文が読者の胸を打つ最大の理由は、最後の着地にあります。
His words drove me to work diligently for the sake of students.
時給2,000円のオファーに狂喜乱舞(elated)していた若者が、面接官の言葉によって脳内の「OS」を書き換えられ、最終的には「生徒のために(for the sake of students)」突き動かされる(drove me to...)ようになる――。
文法とは、記号の丸暗記ではありません。自分のパッションや、人生のターニングポイントを、寸分の狂いもなく相手の脳内に届けるための「思考の骨格(OS)」なのです。
あなたにも、人生を変えた「あの言葉」や「あの瞬間」がありませんか?
ぜひ、今回の It is ~ that... や drove me to... を使って、あなたのストーリーを語ってみてください。
最後に
私の人生を変えてくれたあの家庭教師の先生のように、今度は私が、このブログやスクールを通して、皆さんの英語のルールを「シームレスにつなげる」お手伝いができれば幸いです。
『新英語の構文150』、眠らせておくのはもったいないですよ!生きた英語として、一緒に使いこなしていきましょう。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!Keep on learning!
あなたの英語OSを診断してみる
不定詞と動名詞の使い分けを解く「二軸の理論」

▼ 学歴 ▼
立命館大学産業社会学部卒業。
▼ 海外経験 ▼
イギリス(2年)語学留学でケンブリッジ英検C2Proficiency取得。
Basingstoke市の知的障害者施設で1年働き、実践的コミュニケーション能力を身につけました。
ニュージーランド クライストチャーチ市の Achievement Institute of English の日本エージャントをつとめました。一番大好きな国で五回行きました。その他、スイス・ベルギー、オーストリア、香港、シンガポールを訪れたことあります。
▼ 英語指導・ビジネス経験 ▼
文科省英語教育開発指定校であった、金沢市南小立野小学校で非常勤講師を五年勤めました。中部英語教育学会で「日本人にあった発音指導」という題で発表しました。現在の日本インバウンド事業の草分け的存在である The Real Japan プロジェクトに翻訳者として参画しました。現在は英会話エスティームに専念しております。石川県社会人英語スピーチコンテスト県知事賞受賞歴あり。
▼ 趣味・好きなもの ▼
クラシックギターは20年以上弾いており、去年念願のコンサートデビューを果たすことができました。クラシック、ボサノバ、J-POP、ジャズなど幅広い音楽を演奏します。料理は好きですが、基本がなってないので全て創作です。ですが、味には自信があります(笑)
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生徒さんへメッセージ
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「英語が変わる、未来が変わる」が私の教育コンセプトです。受験生にとっては進学への未来が拡がり、ビジネスマンの方にとっては仕事の機会が拡大し、地元の方にとってはインバウンド観光事業での可能性が拡がります。英語を通じて受講生をポジティブな未来に導くお手伝いをしたいと心から願っております。そのため全身全霊でサポートしますので是非私にご相談下さい。
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