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150 Sentences, 150 Stories 【新英語の構文150】私の構文自叙伝-Part 5 | 金沢市英会話エスティーム

150 Sentences, 150 Stories 【新英語の構文150】無機質な例文に命を吹き込む!私の構文自叙伝-Part 5

高校生のみなさん、美誠社の『新英語の構文150』はお持ちでしょうか? また、社会人のみなさんも、多くの方がこの本にお世話になったことでしょう。

でも……きっと「つまらない」と感じたのではないでしょうか。
確かに素晴らしい名著ですが、いかんせん例文が無機質なのです。そこで、この『構文150』の有用性を証明するために、収録されている構文だけを使って、私自身のリアルな人生のエピソード(自叙伝)を綴ってみました。

無機質だった構文に命が吹き込まれると、驚くほどスッと頭に入ってくるはずです。ぜひブログを読む感覚で、楽しくマスターしていきましょう!お楽しみに。


My conceptualization of this blog series originated from my interaction with Gemini while I was seeking advice about possible blog topics. I found AI’s suggestion so unique and innovative that I jumped at it. Had it not been for Gemini’s assistance, I would not have launched this series, a compilation of my real-life odyssey. It is my intention to revive the decades-old English reference book “150 Structures for Production and Understanding” with vivid, memorable English sentences that go beyond mundane, textbook-like English and would inspire you to explore your English journey.





このブログシリーズの構想は、私がブログのテーマについてアドバイスを求めていた際、Geminiとのやり取りの中で生まれたものである。AIの提案はあまりにもユニークで革新的なものであったため、私は一も二もなく飛びついた。もしGeminiの助けがなかったら、私のこれまでの人生の軌跡(オデッセイ)を編み込んだこのシリーズを立ち上げることはなかっただろう。



私が意図しているのは、何十年もの歴史を持つ不朽の構文の参考書「英語の構文150」に、再び命を吹き込むことだ。教科書にあるような退屈でありふれた英語の枠を超え、あなたの英語の旅をどこまでもインスパイアするような、生き生きとした、記憶に深く刻まれる英文とともに。



Story25 - なぜドナルド・トランプの英語をモデルにしてはいけないのか




096 no more ~ than [鯨構文]
Story 25





Why You Shouldn't Model Your English on Donald Trump





"I vividly remember a high school student telling me how easy she found it to comprehend President Trump’s English. She was a highly motivated student who would later pass the Eiken Pre-1 grade. Not wanting to crush her confidence, I still felt a responsibility to say, 'Trump can no more use sophisticated English than a 5th or 6th grader can. No wonder it’s easy to understand.' As a responsible teacher, I couldn't just flatter her and let unsophisticated English become her standard."







ある高校生が、トランプ大統領の英語はなんて理解しやすいのだろう、と私に話してくれたときのことを鮮烈に覚えています。彼女は非常にモチベーションが高く、のちに英検準1級に合格することになる生徒でした。彼女の自信をへし折りたくはありませんでしたが、それでも私は教師としての責任から、こう言わずにはいられませんでした。

「小学5、6年生に洗練された英語が使えないのと同様に、トランプ氏にもそんな英語は使えないんだよ。分かりやすくて当然さ」

責任ある教師として、私はただお世辞を言って彼女を喜ばせ、あの洗練さを欠いた英語を彼女のスタンダード(基準)にさせるわけにはいかなかったのです。








💡 構文解説:文法ロジックとレトリックの融合


本英文は、受験英語における最重要テーマの一つである「クジラ構文」の論理性を満たしながら、文脈における修辞技法(レトリック)を巧みに用いた非常に完成度の高い一節です。なぜこれほどまでに説得力があるのか、4つのポイントから解説します。







  • 1. クジラ構文(no more ... than ...)の論理的構造


    この文の最大のポイントは、トランプ氏の言語表現を論評する以下の部分です。

    Trump can no more use sophisticated English than a 5th or 6th grader can.

    クジラ構文(A is no more B than C is D)の本質は、「than の後ろに、誰もが『あり得ない』と納得する絶対的な事実(基準)を置くこと」にあります。

    「小学5、6年生(10〜12歳の子ども)が、大人の社会で通用する『洗練された格調高い英語(sophisticated English)』を使う」ということは、言語発達の観点からも客観的にあり得ません。この「ゼロ(不可能)」を基準にすることで、「トランプ氏が洗練された英語を使う」という可能性も同様にゼロであると、論理的に全否定しています。

    単に Trump cannot use... と否定するよりも、「小学生に不可能なのと全く同じように、彼にも不可能なのだ」という、客観的事実に基づいた鋭い比喩とユーモアが生まれます。





  • 2. 効果的な「対比(コントラスト)」の配置


    この短いエピソードの中には、読者に鮮烈な印象を残すための「美しい対比」が2つ組み込まれています。

    ・生徒の優秀さ vs トランプ氏の英語レベル

    のちに「英検準1級」に合格するほどの極めて優秀でモチベーションの高い高校生が、「理解しやすい」と感じた対象が、一国のリーダー(大統領)であるという皮肉な構図が描かれています。

    ・sophisticated(洗練された) vs unsophisticated(洗練を欠いた)

    生徒が目指すべき高み(sophisticated)と、トランプ氏の実際の英語(unsophisticated)を対比させることで、指導者がなぜそこで妥協せず言葉を挟まなければならなかったのかという「教育的動機」を際立たせています。





  • 3. 文脈のリアリティを支える語彙の選択


    状況の緊迫感と指導者としての姿勢を伝えるために、正確で強い語彙が選ばれています。

    ・Not wanting to crush her confidence...

    crush one's confidence(自信をへし折る、粉々に砕く)という強い動詞を使うことで、「生徒のやる気を削ぎたくない」という配慮がリアルに伝わります。

    ・...I couldn't just flatter her...

    flatter(お世辞を言う、おだてる)を使うことで、ここで彼女の言動をただ「聞き取れてすごいね」と表面だけ褒めて済ませることは、教育的な誠実さに欠けるという妥協のない姿勢が明確に表現されています。





  • 4. 時制(Tense)の正確なコントロール


    ストーリーとしての信頼性を支えているのが、完璧な時制の使い分けです。

    ・ベースとなる回想シーンは過去時制(remember / found / felt / couldn't)で語られます。

    ・生徒のその後の成長は、過去の時点から見た未来として過去未来(would later pass「のちに合格することになる」)で予言的に描かれています。

    ・そして、トランプ氏の英語に対するクジラ構文のセリフ内では、時制が現在形(can / can)にシフトします。これは、彼の言語的特徴を「過去の一時的な状態」ではなく、「普遍的な事実」として提示するためです。


    この時制の正確な変化が、文章全体に心地よいリズムと、エッセイのような格調高い風格を与えています。







Story26 - 100円の絶望から、魔法のカードへ ―― “no more than” が描く子どもの悲哀




096 no more than [onlyの感情版]
Story 26





100円の絶望から、魔法のカードへ ―― “no more than” が描く子どもの悲哀





What has drastically revolutionized my life since I was a child is the widespread use of credit cards. They enable me to purchase anything I want whenever I want, without worrying about carrying cash in my wallet. I remember frequently lamenting when I was little, “I have no more than 100 yen. I can’t even afford a bag of potato chips.” True, sticking to cash makes you a conscientious spender, helping you avoid the trap of going into debt.







子どもの頃と比べて、私の生活を劇的にガラリと変えたものといえば、クレジットカードの普及だ。財布の中の現金を心配することなく、いつでも欲しいものが何でも買える。小さかった頃、「たったの100円しか持っていないや。ポテトチップス一袋すら買えないよ」と、よく嘆いていたのを覚えている。確かに、現金主義でいることは堅実なお金の使い方につながるし、借金の罠を避ける助けにもなるのは事実なのだが。








💡 文法解説: “no more than” = 「たったの〜しか(わずか〜)」


文法書にはよく no more than = only と書かれていますが、これだけだと単なる「事実」に見えてしまいます。しかし、no という強い否定語が more(それ以上)を打ち消すことで、「それ以上なんて、とんでもない! めちゃくちゃ少ない!」という話し手の『がっかり感』や『不満』といったネガティブな感情が強烈にプラスされます。


I have only 100 yen. (単なる事実:私は100円だけ持っています)

I have no more than 100 yen. (感情アリ)(たったの100円ポッチしか持っていない! = ポテチすら買えない絶望感)


このストーリーでは、大人の「何でも買える自由」に対して、子どもの頃の「悲しさ・みじめさ」を強調するために、この構文が完璧な役割を果たしています。









📝 語彙・表現解説


  • ・drastically revolutionized (劇的に革命をもたらした)
    drastically は「劇的に・抜本的に」、revolutionize は「革命を起こす、ガラリと変える」。スマートに「人生が激変した」と言いたいときの必殺フレーズです。

  • ・lament (嘆く、悲しむ)
    単に say(言う)や cry(泣く)ではなく、声に出して「あぁ、〜だなぁ」と深く悲しむニュアンスを含みます。子どもの悲哀がコミカルに伝わる絶妙なチョイスです。

  • ・afford (〜を買う余裕がある)
    can't afford で「(金銭的・時間的に)〜する余裕がない」という意味。日常会話でも超頻出の表現です。

  • ・conscientious spender (堅実な消費者、良心的な買い手)
    conscientious は「良心的な、誠実な、きちんとした」。お金を計画的・慎重に使う「しっかり者」を指す、とても上品で知的な表現です。

  • ・go into debt (借金を抱える、借金の罠に陥る)
    debt は「借金(発音はデット、bは読みません)」。クレジットカードの使いすぎによる「債務」をリアルに表現しています。




Story27 - 「魅力的な看護師」という変数




025 have O do (動詞の原形)
Story 27





The "Attractive Nurse" Variable ―― 医師の配慮と「美人の効果」





Like many patients, I suffer from white-coat hypertension: 130/80, shooting up to 145/90. Therefore, I make a point of keeping a blood-pressure diary so that my doctor can make an accurate diagnosis. My doctor takes my blood pressure himself rather than having a nurse do it, knowing that the presence of an attractive female nurse can significantly distort the reading.







多くの患者と同じように、私も「白衣高血圧」に悩まされている。普段は 130/80 なのだが、病院では 145/90 まで跳ね上がってしまうのだ。そのため、医師が正確な診断を下せるよう、私は血圧日記をつけることを心がけている。私の主治医は、看護師に血圧測定をさせるのではなく、自分で測定してくれる。魅力的な女性の看護師が目の前にいると、測定値が著しく狂ってしまう(歪められてしまう)可能性があることを、先生はよく分かっているのだ。








💡 文法解説


本テキストの最重要ポイントは、having a nurse do it の部分です。

使役動詞 have の基本構造は、have + O(人・物)+ do(動詞の原形) で「Oに~させる」「Oに~してもらう」となります。



【ニュアンスの理解】

同じ「させる」でも、make(強制的にさせる)や let(許可して~させる)とは異なり、have「(立場や状況から言って)当然そうしてもらう、手配する」というニュアンスを含みます。



【例文での使われ方】

having a nurse do it (看護師にそれ[血圧測定]をさせる)

医師と看護師という職務上の関係性から、医師が看護師に指示を出して測定を行わせるという「当然の手配」を指しているため、have が最適です。





💡 Here is a tip!

rather than having a nurse do it(看護師にやらせるのではなく)とすることで、医師が自ら進んで(あるいは患者への配慮として)自ら手を動かしている様子が強調されています。










📝 語彙・表現解説


  • ・white-coat hypertension (白衣高血圧)
    医師や看護師の白衣を見ると、緊張して血圧が上がってしまう症状。white-coat syndrome とも言います。

  • ・shoot up to... (〜まで(数値などが)跳ね上がる、急上昇する)
    ただ上がるだけでなく、勢いよく急激に数値が上昇するニュアンスを含みます。

  • ・make a point of -ing (必ず〜することにしている、〜するよう心がけている)
    自分の習慣や決まり事として、意識的にその行動をとるようにしていることを表します。

  • ・rather than... (〜よりはむしろ、〜ではなく)
    2つのことを比較して、「...のほうではなく」と否定・選択する際に使います。

  • ・the presence of... (〜の存在、〜が目の前にいること)
    そこに人や物が「居ること・存在すること」を指します。

  • ・significantly (著しく、かなり)
    変化や影響の度合いが、無視できないほど「著しい」ことを表す上品な表現です。

  • ・distort (〜を歪める、狂わせる)
    事実やデータ、形などを本来の状態から捻じ曲げてしまうという意味です。

  • ・reading ((計器などの)測定値、読み取り値)
    メーターや機器が示している数値、目盛りの読取値を指します。




Story28-ニュージーランドのバーで起きた奇跡 —— 『構文150』のあの形を「プラグイン拡張」する洗練の英語OS




028 He meant it when... (仮目的語のプラグイン拡張)
Story 28





A Defining Moment in Christchurch ―― 『構文150』の枠を超える「英語OS」





It was in 2000 that I flew to Christchurch, New Zealand, for the first time. I vividly remember being greeted with warm hospitality upon popping into a stylish bar for dinner. Within just a couple of minutes, I struck up a conversation with a local who curiously asked if I had grown up there. Learning that I was from Japan, he was stunned. He genuinely meant it when he told me that my flawless, sophisticated English had given him the impression that I was a native. What a defining moment for my confidence!







2000年のことだった、私が初めてニュージーランドのクライストチャーチへ飛んだのは。夕食をとろうとお洒落なバーにふらりと立ち寄った際、温かいもてなしで迎えられたことを今でも鮮明に覚えている。ほんの数分のうちに、私はある地元の人と意気投合した。彼は興味深そうに、私がここで育ったのかと尋ねてきた。私が日本出身だと知ると、彼は言葉を失った。私の完璧で洗練された英語のせいで、てっきり現地生まれのネイティブだと思い込んでいたと彼が言ったとき、彼は決してお世辞ではなく、本気でそう言っていたのだ。 私の自信を決定づける、なんと劇的な瞬間だったことだろう!







💡 文法解説:「仮目的語 it システム」

多くの参考書で最重要構文とされるのがこの形です。

I found it impossible to do that.(不可能だと分かった)



公式としての丸暗記ではなく、根底にある「配置のロジック」に目を向けると、今回の核心部も全く同じ設計図で動いていることが見えてきます。

He genuinely meant it when he told me...(彼は本気だった)



【構造の完全なるシンクロ】

英語は結論を急ぐため、目的語が長くなりそうな時はまず仮の的(まと)として it を置きます。


















主語(S)動詞(V)仮目的(it)補語(C)/属性本当の目的語
Ifounditimpossible[ to do that ]
He meant it (本気で) [ when he told me... ]



  • found it:「それが『不可能』だと分かった。何が? ➜ [それをすることが]」

  • meant it:「それを『本気』として意味した。どこの言葉? ➜ [彼が…と言ったとき]」



【プラグイン拡張として捉える】

これらは別々の章に置かれがちですが、根底は同じシステムです。脳内の「it 枠確定システム」に、動詞 meanwhen節 をカチッと差し替えるだけで、洗練された表現がそのまま使いこなせます。





💡 Here is a tip! 構文集の表面をなぞる段階を超えた、構造(OS)の美しさを味わうことこそ知的な英語学習の真髄です。








📝 語彙・表現解説


  • ・vividly(鮮明に) 記憶や描写がクリアであることを示します。

  • ・upon -ing(〜した途端に) As soon as... より洗練された響きの文語表現。

  • ・pop into ~(ふらりと立ち寄る) 気取らないテンポの良い日常の動き。

  • ・struck up a conversation(会話を始める) 自然に会話の火が灯るニュアンス。

  • ・genuinely(心から、本気で) really より教養を感じさせる「偽りなく」の意。

  • ・sophisticated(洗練された) 単なる上手さを超えた、知的な深みを持つ英語への褒め言葉。

  • ・defining moment(決定づける瞬間) 内面的な成長や自信の確立にバシッと響く表現。




Story29 - 英語教育界で打たれた一本の杭




018 助動詞+have+過去分詞
Story 29





The Nail That Was Hammered Down in English Tuition





There is an old saying in Japan: “A nail that sticks out gets hammered down.” Let me share with you the story of a nail that was crushed in the English education industry: my beloved Longman English-Japanese Dictionary, which could have been a game-changer in the history of English tuition. It was revolutionary in that the label “linking verb” was adopted as an independent verb category for the first time in the history of English dictionaries in Japan. Tragically, it was presumably driven out of the market by the traditionalist establishment, which wanted to cling to the dichotomy between intransitive and transitive verbs—an archaic tradition fraught with contradictions preserved since the Meiji period.







日本には「出る杭は打たれる」という古いことわざがあります。日本の英語教育界において、まさに踏みつぶされてしまった「ある杭」の物語を皆さんに共有させてください。それは、私がこよなく愛し、日本の英語教育の歴史において変革者(ゲームチェンジャー)になり得たはずの『ロングマン英和辞典』です。


この辞書は、日本の英和辞典の歴史の中で初めて、「連結動詞(linking verb)」というラベルを独立した動詞のカテゴリーとして採用したという点で、極めて画期的なものでした。


悲劇的なことに、この辞書は保守派の旧体制(エスタブリッシュメント)によって市場から駆逐されてしまったのだと思われます。彼らは、明治時代から維持されてきた、矛盾だらけの時代遅れの伝統である「自動詞と他動詞の二分法」にしがみつき、そこから離れたくなかったのです。








💡 文法解説


本テキストの最重要ポイントは、could have been a game-changer の部分です。

このストーリーの核心となるのが、過去に対する推量・後悔を表す could have + 過去分詞 の表現です。



【1. 意味のコア:過去に対する推量・可能性】

ここでの structure は、「(過去に)〜という結果になる可能性もあった(実際はそうならなかったが)」、あるいは「〜になり得た」という、過去の可能性・潜在能力を表しています。

・単なる過去形(It was a game-changer)であれば「それは(実際に)変革をもたらした」という事実になります。しかし、ここで could have been とすることで、「歴史を塗り替えるほどの凄まじいポテンシャルを秘めていたのに、現実にはその未来は閉ざされてしまった」という、切ないニュアンス(事実との反転)が強調されます。



【2. 「推量」と「後悔」の境界線】

この表現は、主語が「人」であれば「〜できたのに(しなかった)」という後悔・非難のニュアンスが強くなりますが、今回の主語は「辞書(物)」です。そのため、客観的な「〜という可能性を秘めていた(推量・可能性)」という意味になります。





💡 Here is a tip!

ストーリー全体に流れる「伝統派のせいで潰されてしまった」という無念さを踏まえると、書き手の「変革者になり得たはずなのに」という強い未練や後悔の念が、この表現に強烈に込められていると言えます。










📝 語彙・表現解説


  • ・stick out (出っ張る、目立つ)
    “A nail that sticks out gets hammered down.” で「出る杭は打たれる」の完璧な英訳になります。

  • ・crush ((押し)つぶす、踏みにじる)
    ただ「廃刊になった」ではなく、古い体制に「圧殺された」というニュアンスが伝わる強い言葉です。

  • ・tuition (指導、教育、授業)
    ここでは English tuition で「英語教育(界)」を指しています。

  • ・linking verb (連結動詞[不完全自動詞])
    SVC の文章を作る動詞(be 動詞や become, look など)のこと。従来の「自動詞・他動詞」の枠を超えた画期的な分類ラベルとして採用されていました。

  • ・tragically (悲劇的にも、あいにく)
    起きてしまった結果に対する書き手の強い遺憾の念を表します。

  • ・presumably (おそらく、どうやら〜らしい)
    確固たる証拠はないものの、状況から見てほぼ間違いないという「大人の推量」を表す副詞です。

  • ・drive... out of the market (〜を市場から追い出す、駆逐する)
    競争や圧力によって、特定の存在をビジネスの場から排除することを意味します。

  • ・traditionalist establishment (伝統主義的な既得権益層、保守派の体制)
    establishment は、社会のルールを牛耳っている「お偉方」や「旧体制」を批判的に呼ぶときによく使われます。

  • ・acquire / cling to... (〜に固執する、しがみつく)
    古い考えや過去の栄光を捨てられない様子を表します。

  • ・dichotomy (二分法、100か0かの対立)
    ここでは「自動詞か、他動詞か」という、白黒はっきり分けようとする硬直した分類法を指しています。

  • ・archaic (古風な、時代遅れの、古臭い)
    現代の基準から見て不合理に古いシステムなどを一蹴するニュアンスがあります。

  • ・fraught with... ((良くないもので)満ちている、孕んでいる)
    fraught with contradictions で「矛盾だらけの」「矛盾に満ちた」という意味になります。

  • ・preserve (〜を保存する、維持する、守る)
    古い伝統や制度などを、あえて変えずにそのまま残すことを指します。




Story30- 1年越しの説得:頑固シェフを動かした加賀レンコンの奇跡



023 行動を促す動詞+O+to do
Story 30




A Year of Persuasion: How a Stubborn Chef Embraced Kanazawa’s Lotus Root




Situated in the heart of Kanazawa City, The Cottage is a cozy restaurant run by a married couple from England and Japan. Chef Tony is famously stubborn and rarely receptive to customers’ feedback about new dishes. I kept suggesting that he use lotus root—a renowned local vegetable in Kanazawa—as a pizza topping. Undaunted by his repeated refusals, I eventually got him to have a go at this innovative dish. His staunch refusal had lasted for a year, but since then, the lotus root pizza has been an integral part of his lineup, admired by both locals and tourists.






金沢市の中心部に佇む「ザ・コテージ(The Cottage)」は、イギリス人と日本人の夫婦が営むアットホームなレストランだ。シェフのトニーは頑固なことで有名で、新しい料理に関する客のフィードバックにはめったに耳を貸さない。私は彼に、金沢の名産野菜であるレンコンをピザのトッピングとして使うよう提案し続けた。度重なる拒絶にもへこたれず、私はついに彼を説得し、この斬新な料理に挑戦してもらうことに成功した。彼の断固たる拒絶は1年も続いたが、それ以来、レンコンピザは彼のラインナップに欠かせない一品となり、地元の人々からも観光客からも称賛されている。







💡 文法解説


本テキストの最重要ポイントは、got him to have a go at の部分です。

このストーリーの心理的なクライマックスを支えているのが、「行動を促す動詞+O+to do」の使役表現です。



【1. 意味のコア:get+O+to do の本質】

使役動詞には make(強制)や have(当然の依頼・義務)などがありますが、この文で get が使われている点が最大のポイントです。

get+O+to do は、「(説得、懇願、努力の末に)なんとか相手を動かして〜させる、同意を取り付ける」という強い心理的ニュアンスを持ちます。1年間にわたり拒絶され続けても諦めず、熱意を持ってアプローチした結果、頑固なトニーが「分かったよ、そこまで言うなら一回だけ試してやるよ」と腰を上げた――。その人間味あふれるドラマが、この構造によって見事に表現されています。



【2. 発展ポイント①:have a go at... (イギリス英語の薫り)】

後ろに続く動詞が単なる try ではなく、have a go at... になっているのが実に見事です。これはイギリス英語で非常によく使われる口語表現で、「(上手くいくか分からないけれど)一丁やってみる」「試しに挑戦する」というニュアンスを持ちます。トニーシェフがイギリス出身であるというキャラクター設定にこれ以上ないほどマッチした、小粋でリアルなワードチョイスです。



【3. 発展ポイント②:suggest の後ろの Subjunctive(仮定法現在)】

I kept suggesting that he use... の部分にも注目です。主節が過去形(kept suggesting)で、主語が he であるにもかかわらず、uses や used ではなく原形の use が使われています。これは「提案・要求・命令」を表す動詞に続く that 節の中で用いられる仮定法現在です。




💡 Here is a tip!

イギリス英語では、この that 節の中に should を補って "that he should use..." と表現する形も非常に好まれます。トニーとのイギリス的な距離感を演出したい場合は、こちらも極めて自然な響きとなります。









📝 語彙・表現解説


  • ・situated (【形】(〜に)位置している、佇んでいる)

  • ・stubborn (【形】頑固な、意固地な)

  • ・receptive to... (【形】〜を受け入れる、〜に耳を傾ける)

  • ・lotus root (【名】レンコン[加賀レンコン])

  • ・undaunted by... (【分詞構文】〜に怯まない、へこたれない)

  • ・staunch (【形】確混たる、筋金入りの、揺るぎない)

  • ・integral part (【名】不可欠な部分、なくてはならない存在)




最後に

『新英語の構文150』、眠らせておくのはもったいないですよ!生きた英語として、一緒に使いこなしていきましょう。

もしあなたが、「文法書を読んでも実戦で使えない」「単語や構文が頭にスッと入ってこない」と悩んでいるなら、それは英語の才能がないからではありません。ただ、その言葉に『あなたの物語(命)』を吹き込む方法を知らないだけです。

エスティームでは、無機質な暗記の英語を、あなた自身の人生やキャリアに直結する「一生モノの生きた英語」へと変える完全オーダーメイドのレッスンを提供しています。

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著者プロフィール

英会話エスティーム英語コンサルタントの清水恭宏です。1999年より「一人一人に完全に合わせたオーダーメードレッスン」を提供してきました。現在は金沢市内教室での対面レッスンに加えて、ドイツ・ベルギー・シンガポールでインターナショナルスクールへ通う児童、そして帰国子女、ビジネスマン、医師、受験生、主婦の方まで幅広い層を指導しております。世界最高峰の英語資格であるケンブリッジ英検C2Proficiencyを取得しておりますので、CEFRA1からC1レベルの方まで幅広く指導できます。中学生で英検一級も輩出しており、指導力には絶対の自信を持っております。指導はIPA国際発音記号の徹底で「通じる英語」の基礎を築くことから開始します。初めて英会話レッスンを受講する方、他スクールで学んで成果を上げられなかった方是非私にご相談下さい。

▼ 学歴 ▼
立命館大学産業社会学部卒業。

▼ 海外経験 ▼
イギリス(2年)語学留学でケンブリッジ英検C2Proficiency取得。
Basingstoke市の知的障害者施設で1年働き、実践的コミュニケーション能力を身につけました。
ニュージーランド クライストチャーチ市の Achievement Institute of English の日本エージャントをつとめました。一番大好きな国で五回行きました。その他、スイス・ベルギー、オーストリア、香港、シンガポールを訪れたことあります。

▼ 英語指導・ビジネス経験 ▼
文科省英語教育開発指定校であった、金沢市南小立野小学校で非常勤講師を五年勤めました。中部英語教育学会で「日本人にあった発音指導」という題で発表しました。現在の日本インバウンド事業の草分け的存在である The Real Japan プロジェクトに翻訳者として参画しました。現在は英会話エスティームに専念しております。石川県社会人英語スピーチコンテスト県知事賞受賞歴あり。

▼ 趣味・好きなもの ▼
クラシックギターは20年以上弾いており、去年念願のコンサートデビューを果たすことができました。クラシック、ボサノバ、J-POP、ジャズなど幅広い音楽を演奏します。料理は好きですが、基本がなってないので全て創作です。ですが、味には自信があります(笑)
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生徒さんへメッセージ
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「英語が変わる、未来が変わる」が私の教育コンセプトです。受験生にとっては進学への未来が拡がり、ビジネスマンの方にとっては仕事の機会が拡大し、地元の方にとってはインバウンド観光事業での可能性が拡がります。英語を通じて受講生をポジティブな未来に導くお手伝いをしたいと心から願っております。そのため全身全霊でサポートしますので是非私にご相談下さい。


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